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人工内耳手術日記11日目(終):たんこぶの正体

術後7日目。退院日。夜中に2,3度目がさめたけど朝まで寝られた。眠剤ある方がやっぱり深く眠れる感じなので、傷が痛くて眠れない場合に備えて2週間分もらうことにした。

最後の朝ごはんはパンとはちみつとウインナー。最後までおいしくいただきました。

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朝に抜糸。主治医ではない別の若い先生だったけど、耳周辺の感覚が鈍ってるせいでほとんど痛くなく無事終わる。後ろ頭にたんこぶできてること、喉からいまだに血が出ることを看護師さんと研修医の先生に伝える。痛みがひどくなったらまだ来てくださいと。

同部屋の方にご挨拶。実家から届いていた荷物にお菓子がいっぱいで、食べ物を差し上げるのはあまりよろしくないとは思いつつ、持って帰れないのもあっておすそ分けしてしまった。奇遇にも勤め先とつながりがあるとわかったのもあってしばしおしゃべり。

若い主治医のB先生が顔見せに来てくれる。後ろ頭のたんこぶが気になる件を聞いてみたら「人工内耳の装置が入っている場所ですよ」。たんこぶじゃなかった。機械埋め込んだの忘れてました…。大事な人工内耳のインプラントをたんこぶ扱いするとはなんてことを…!意識なくしてからぶつけたのかな?とかいろんな可能性を妄想してしまったので、わけがわかってすごいすっきりした。アハ体験であった。

請求書をもらって看護師さん1人にエレベータのところまで見送ってもらって退院。手術をしてくれたA先生は朝から外来なのでお会いできなかった。次にお会いできるのは2週間後か。

人工内耳埋め込み手術で11日間入院した費用、総額106万4060円。一番点数が大きいのは人工内耳一式である。高額療養費制度が適用されて自己負担額は12万4015円。ありがたい制度である。いずれ右側にも人工内耳を入れたいと思っているが、2つ目の場合は自費になるうんぬんといろんな情報がネットでとびかっているのでちょっと調べておこう。

診療明細書によると、埋め込んだ人工内耳インプラントはコクレアのNucleus Profile Plus、体外装置はNucleus7 cp1000というサウンドプロセッサのようであった。スマホやタブレットにつなげて各種アクセサリも使えるっぽい。音楽は別に聞けなくてもいいやと思ったけど、人工内耳のリハビリに音楽を活用した音楽療法があるという論文をみてちょっと気になっている。

・・・といった情報を勝手にぐぐってコクレア社のサイト等から見てるけど、やっぱり音入れまでの間にリハビリへの動機づけを落とさないためにも、もうちょっと情報が欲しいなあ。

バス待ちの間、ロビーでメール処理や授業の準備していたらお昼になってしまったので、病院内の食堂であぶり焼きバジルチキン定食。退院祝い食ってことで…。

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ひさしぶりに表に出て空を見たら、この11日の間に季節が動いていてびっくりである。荷物が多いので勤め先にはよらずに自宅にまっすぐ帰る。

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荷物かたした後は授業の準備など左耳がほとんど聞こえなくなった以外はいつもどおりなありさま。とりあえず人工内耳を埋め込んでもらって無事に戻ってきたけれど、これからの音入れ・リハビリがまた長い道のりなのであった。音入れ・リハビリについてはまた改めて書いていこうと思う。(終)

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