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難聴の原因が希少疾患とわかって人工内耳になるまでの体験まとめ(3)

補聴器をつくるの巻3

補聴器を使い始めた翌日から非常勤講師の仕事でスクーリング授業がはじまる。いきなり実地訓練にはいったありさまである。

大学に行く前にマクドでセットを頼んでみたら,店員の「おのみものは」っていうのがはっきり聞こえて感動した…。こういうマニュアルトークは早口&滑舌悪いことが多くて,いつもよくわからなかった。

が,さわがしい教室ではまだ慣れが必要である。まわりの音とききたい声が同じだけ大きくなってしまう。低い男性の声がとくにそう。雑音はほとんどないのでその影響はない。

ちなみに,つけていてふだんよりうるさく感じられる音は,コンビニの袋をがさがさする音,水道の音,紙をめくる音など。

あと3日補聴器ができるのが早かったら…と思うできごともあったが,どうしようもない。なるようにしかならない。

補聴器やさんは,使い続けているとたぶん音がだんだん小さく感じられるかも,といっていたので,ボリュームを調整しながらしばらく使い続け,使用感を記録してみることにする。つけている場合とつけていない場合の比較もする。n=1の被験者内要因の実験みたいな。それと同時にデジタル補聴器の本を読んで勉強も始めることにしたのだった。

つづく
2009年02月22日20:41

補聴器をつくるの巻4

スクーリング授業が立て続けにあって,日があいてしまった。
このところ人と接することが多い時期なので実地訓練がつづいている。

補聴器つけてからはじめて英会話にいったり。
この日の先生はもともと大きい声ではっきり話してくれる先生だったので,
聞こえやすさは,つけてもつけなくてもあんまりかわらない。

ぼそぼそしたしゃべりの人はやっぱり聞きづらい。独り言いっているみたいな感じ。
なので,なるべく聞こえやすい自分の右側に位置するように移動したりして。
つけるのには慣れてきたけれど,たしかに音が小さくなる,というかあまり大きくなっていないと感じるようになってきた。そろそろメンテに行きたいところである。

ちなみに補聴器は電池式(写真)。ボタン型の空気電池というのをつかう。閉じると電源が入る。
毎日おふろにはいるときと寝るとき以外はずっとつけていて,1週間に1つのペース。
電池が切れそうになるとちょっと低めの音が鳴って教えてくれる。
つけていて違和感ないので,一度はつけたまま寝てしまった。

ところで,なぜここに書くかというと。
昔,自分のサイトに「大学院お勉強情報」を載せていた時の動機と近い。
当時は大学院の受験に関する情報が入りにくくて,人づてで大学院生の方と
知り合いになったりしないと過去問や勉強法の情報が得られなかった。
なので,これから受験する人になにか参考になればと思って,勉強の仕方とか勉強に使った本を載せたのだった。

めがねをつくるのにくらべると情報が手に入りにくいと思うので,
他の人が読んで役立つかわからないが,1ケースとして書いてみることにする。
いいにくいことをネットの力を借りて告白,とかいう感じではないです。

とはいえ,補聴器をつくる以前,自分は耳が悪いと人に言うことについては確かにちゅうちょがあった。それについてはまた別の時に書くことにする。

つづく
2009年03月05日01:08


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