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クロチアゼパム日記④        多様性の容認/LGBTQ 2024/7/27

 別項で、「アリーmy Love」に言及したが、これは1997年からアメリカのFoxで数シーズンにわたって放送された人気コメディで、NHKでも吹替え放送されていた。主人公である女性弁護士の勤める事務所のトイレが男女共用だったのが印象に残っていたのだ。海外の職場環境やフェミニズムについて知ることはまったく無いが、先進諸国に倣おうとしての法制化であるのだから、国内の女性は、男のように見える人物がトイレにいるのが怖いとなどと言ってはならない。 ま、それはそうだけど、女であると自認している人は、そんなに女性トイレを使いたいものなのだろうか。「自分は女ではあるが、トイレは辛抱して男子トイレを使おう。性器と自認が一致している人たちが遅れた意識のままである以上、社会全体の合理性の観点から我慢しよう。」と思ってくれているのでないだろうか。「DEI推進を謳うなら自分の会社のトイレを改装せよ」と書いたが、それが共用トイレであるなら、社内で反対の声があがるに決まっている。おそらく、公共施設や公衆トイレでの改修が警備員や監視カメラ付きで、公費によって進んでゆくのだろう。さて、鉄道会社はどう対応するのだろうか。
 「性の指向によって差別を受けたくない」のは当然のことである、差別してはいけない。昭和の時代とは変わって、女装家が変質者扱いされることなどないし、ボーイズラブもおっさんズラブもおたくコンテンツとしてではなく、ロメオとジュリエットと同様に受け入れられているのは良いことである。「同性同士でも結婚して、異性間の婚姻と同等の権利を持ちたい」も理解できる話である、配偶者となって相続権も得たいだろうし、養子も迎えたいだろう。「glee」でリア・ミシェル演じるレイチェルは、ふたりのゲイを親としていた。エマニュエル大使が望んでいるのはそういうようなことに違いない。Foxドラマは本当に参考になる。僕は夫婦・親子別姓には反対だが、同性婚は認められるべきだと思っている。今や家制度など影も形も残っておらず。家族の概念もまさに多様化・混濁している。父親像とか母親像をイメージしようとすることは時代錯誤と見なされかねない。良妻賢母など死語であり、専業主婦をケアすることは逆差別と指摘されても不思議でない。よって、扶養控除は廃止するのが良い。
 この際もっと突っ込んだ議論をしたらどうだろうか。性的指向や婚姻を考えるのであれば、「愛する人を一人に絞れない、複数の配偶者を持ちたい」「兄妹、母子で結婚したい」いう人も一定数存在するに違いない。「幼児しか愛せない」「強姦したくてたまらない」というようなものは、二次元に制約されねばならないが、「一夫多妻・一妻多夫」や「近親婚」の有り無しをも含めた広い議論がなされるべきだ。一夫一婦制は確かに良い決め事なのだが、次の妻のために離婚されるより第一夫人として権利を有する「選択的一夫多妻制」方が良いと考える人もいるだろう。極端な意見も飲み込んだ上で、この国の家族感が最大公約数的に収斂するプロセスと時間が必要であり重要だ。その時の風潮で決められることでない。混乱を目的とする活動を峻別できれば、そんな変な総意になるはずない。僕は、HANADAを愛読しているし、DHCの虎ノ門ニュースも良く見ていた。テレ東の「ニッポン行きたい人応援団」で涙することも多々ある。安倍晋三首相には心服に近い気持ちを持っており、遭難の時には激しく取り乱した。対外的攻撃こそしないが、ネトウヨ気質90%である。そんな僕なのだが、保守系の論客がLGBT法案にあれほど強い拒否感を示したことには、さほど共感しないのである。彼らの問題意識に対する勉強が不十分だったのだろうか。「美しければ、年齢、国籍、性別は問わない」という性指向のせいかもしれない。もう退役したけど。

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