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イベントレポート 稲刈り2020

 2020年10月4日、当団体が運営する結米づくり体験の稲刈りイベントを行いました。結米づくりとは、人と人とのつながりを幸せだと感じる「結」の精神を体感できる場をつくるために、2017年より行っている昔ながらの米づくりです。例年の参加者は200名を超えますが、今年はコロナ禍の影響もあり、葛尾村内および福島県内の参加者20名に限定して開催されました。それでも、例年通りの盛り上がりを見せる楽しいイベントなりました。イベントレポートを通じて、その様子をお届けします。


開会式

 午前10時、参加者が広谷地集会所前に集まり、開会式を行います。今年は、村の方々の他に、ふたば未来学園や日本大学・福島大学などの高校生・大学生が参加してくれました。稲刈り初体験の参加者も多いため、稲刈りの仕方や注意事項のアナウンスをした後、いよいよ稲刈りが始まります。

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稲刈り

 いざ参加者が田んぼに出ていくと、そこには既に稲を刈り進めている村の方々の姿がありました。お願いしているわけではないのですが、ありがたいことに毎年開会式をフライングして作業をしてくださります。

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 そのようなベテラン農家の皆さんに、稲刈り初心者である参加者は稲刈りの仕方を教わります。怪我をしないための鎌の持ち方や作業しやすくするための稲の束ね方など様々なことを教わりながら作業を進めていきました。

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 例年はすべて手作業で稲刈りを行うのですが、今年は参加者が少ないことから、機械も使って稲刈りを行いました。こちらもベテラン農家の方に機械の使い方を教わりながら作業を進めていきました。このような作業の中で、村の方と参加者、また参加者間の交流が生まれていきます。

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はせ掛け

 ある程度稲刈りが進んできたところで、天日干しをするためのはせ掛けを行います。参加者からは、はせ掛けのために稲を束ねるのが1番難しかったという声がよく聞こえました。すべて掛け終わると、会場には自然に笑顔と拍手が生まれてきました。

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 最後に、作業を終えた田んぼを背景に、全員で集合写真を撮りました。最初は全く知らない同士だった人たちも、この時点では打ち解けている様子が見られます。

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昼ご飯

 昼ご飯の前に、泥で汚れた長靴を近くの小川で洗います。小川の水はとても冷たく、作業後にはよいクールダウンになりました。

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 いよいよ待ちに待った昼ご飯の時間です。村の婦人会の方々が中心となって、美味しいご飯を作ってくださりました。昼ご飯の時間の間に全員の自己紹介を行います。常連の参加者から初めての参加者まで温かく迎え入れてくれるのが、この稲刈り会の魅力です。

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日本酒「でれすけ」

 天日干しされた稲から脱穀された新米を用いて、日本酒「でれすけ」が作られます。先日、スタッフ総出で山形県にある鈴木酒造店長井蔵さんに仕込みに行ってきました。

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 12月24日より一般の販売を行いますのでぜひお買い求めください!

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一般社団法人 葛力創造舎

 葛力創造舎(かつりょくそうぞうしゃ)は、通常なら持続不可能と思われるような数百人単位の過疎の集落でも、人々が幸せに暮らしていける経済の仕組みを考え、そのための人材育成を支援する団体です。

余田 大輝


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