AI時代にエンジニアとして生きる
2023年現在、昔はエンジニアしか扱うことがなかったAIがどんどんプログラミングを知らない人が使う時代になってきました。
ここ最近だとchatGPTが流行っていますが、ついにAIが文章を考える能力がこのレベルまで来ました。
これからAIはさらに賢くなりツールとしても使いやすくなり、僕達エンジニアの仕事内容も大きく変わることでしょう!
そんなAI時代にエンジニアがどう生きていくべきか僕なりに書いていこうと思います。
ここ15年のシステム開発の変化
僕は15年ほど前からエンジニアをやっているので、javaやC++を使った業務やIE6対応なども行っていました。
昔は今よりも低階層の開発の難易度が高く、フロントエンドもまともに使えるライブラリがなかったので生jsで1000行くらい書いてなんとか作りたいものを作ったり、メモリリークを一晩中調査したり、大変だけどプログラマーとしては腕がなる仕事が多くありました。
そんな生い立ちなのでどうしても処理効率の良さやコードの可読性、開発スピードなどでエンジニアの優秀さを考えてしまいがちですが、これからはこの優秀の定義の見直しをした方が良いと思っています。
AIの前段の話ですが、システム開発はハードウェアの進化で処理効率をそこまで気にしなくても良くなり、ミドルウェアやフレームワークの進化、AWSなどの登場により可読性や開発スピードも一気に上がりや品質担保の難易度が下がりました。
そもそもQiitaやnoteなどネット上に開発関連の情報がありふれているので知識の習得スピードも格段に早くなっています。
実際にうちでも1年目のエンジニアが15年前の一流プログラマー以上のアウトプットを出せたりしています。
さらに今はノーコードのサービスが沢山出てきてたのでプログラミングすらしなくていい世界、そこにさらにAIが加わると考えるとエンジニアの仕事は本当に限定的になってくると思います。
ノーコードと共存
AIが高性能になるとノーコードでできることのレベルが格段に上がります。
今システム開発業界で良く見かけるのが、やろうと思えばノーコードできることをスケルトンで開発してしまうことです
システム開発の見積もりには「人月」というものを使い、エンジニアの開発業務における稼働に対してお金が発生するということになっているのでなるべくノーコードを使わず「人月」に寄せたい気持ちはわかりますが、それは社会にとって良くないことだし技術の進歩は止められないので僕らが適応していかなければいけません。
僕らエンジニアはこれからAIやノーコードを学び、積極的に活用すべきです。
AIやノーコードを使っているとあと数年で何ができるようになるとか、まだまだできないことなどが見えてきます。
それでもっと僕らが作るプログラムはなるべくAIやノーコードがカバーできないことをするように寄せていく必要があります。
既存のAIやノーコードを理解し活用し、足りない部分をプログラムで補い合計の成果を高めていくという思考がこれからのエンジニアには必要になってくると思います。
そしてそれはエンジニアを評価したり、開発会社を評価する側にも必要な考え方になります。
chatGPTによって何が変わるのか
chatGPTはまだ人間に置き換わるほどの精度はないですが、AIの考える力が一段階実用的になったと思います。
このまま進んでいくといよいよコールセンターなどのオペレーション業務はAIに置き換わりだし、むしろAIを正しく使えることが良いコールセンターを作る条件になるという世界観もやってくると思います。
chatGPTは会話によったAIですが、ここから予測すると今後はAIがプログラミングコードを自動生成し、プログラマーが最後の仕上げに少し手直しをするくらいで殆どのITサービスが完成してしまうような世界が来るかもしれません。
僕が若い頃は検索能力を求められていましたが、これからはAIを使いこなす能力が必要になってくるのだと思います。
アカデミックorビジネス
今後のエンジニアは新しいツールや言語処理技術、画像処理技術など、技術自体の研究をしたり作っているのがアカデミック側と、既存の誰かが作った技術をビジネスに用いてサービス開発をするビジネス側でよりの二極化していくと思います。
「私はエンジニアなのでビジネスのことはあまり分かりません」これはエンジニアのよくある言い分です。
今まではシステム開発の難易度が高く複雑なプログラミングが必要だったので、ビジネス側でもあまりビジネスのことを意識せずに開発しているエンジニアもいたのですが、アカデミックな方向で高いレベルの人ならまだしもビジネス側にいる人はいよいよこの言い分が通じなくなってきます。
これからもっとノーコードやAIの能力が上がり、徐々に使いやすいツールに落とし込まれ、使用料が下がり民主化され、いづれ非エンジニアでもそれらを用いてエンジニアと同等レベルのITサービスが作れる時代が来ます。
職業エンジニアである以上は高い技術力を身につけるのは当然ですが、その上でビジネスへの技術の活用能力を磨いてく必要があると思います。
勉強することが多くて大変ですが時代は戻らないので適応していきましょう!
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