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【映画感想】100日間生きたワニを観た

こんにちは、葛城です。
久しぶりの投稿ですが、100日間生きたワニ(100日後に死ぬワニ)の映画を見たので、それの感想を書こうと思います。別にこの感想noteを書きたいから見たわけではなく、見たら久々に文を書きたくなったから書く という経緯です。念のため。

ちなみに「100日間生きたワニ」が映画タイトルなので、映画版はこの100日間生きた~を使って指そうかなと思います。原作版を指したいときには漫画100ワニ と書いて区別化したいです。
(そもそも100日間生きたワニだと1日目から成体の姿なのはなぜ?と思いますが…ここでは置いておきます)

まず、見ようと思った経緯ですが本当に気まぐれです。
「そういえば100ワニ映画って見たことないな」「大荒れしてたけど本当にそんなに面白くないのかな?」「そういえば加藤純一が見ながら感想を言っている動画しか知らないな」という若干の知的好奇心によるものです。

ちなみに私は原作100ワニを5日目くらいからリアルタイムで実は追っていたくらいには原作ファンです。そして後日炎上した、ワニくん追悼POP UP STOREに憤りを感じるくらいには熱をもって読んでいました。そのため、ところどころで原作と比べることがあるかと思います。


100ワニ初見感想(ネタバレあり!)

・すごいつまらなかった!というわけではない。
・テンポが悪すぎる
・新キャラの意図がわからない
・どうせならガンガンに泣かせてほしかった
・BGMが同じ…

という感じですね。なんか結構な人が言っていた「よくわからない」というのが一番的確かもしれません。こう思った理由は後程書きます。

では、ちょっと一つ一つにフォーカスして私の感想を。

・すごいつまらなかった!というわけではない。


→公開後にめちゃくちゃ叩かれていたイメージしかないですが、一言で「くそ映画!」(言葉が悪いですが、そのような過激な言葉で叩いている人が多かったのでこの場で使います)というには早いかな?という感想でした。

確かに面白くはなかったです。でもつまらなくはない という矛盾した感想なのですが、これは後述する「テンポが悪すぎる」につながる点なのでさらっと書きます。

そもそも100ワニの原作自体はワニがほのぼのとした生活を送っているのに突然死へのカウントダウンが始まるという結構シュールなものなのですが、
100日間生きたワニだと、ワニが死ぬというシーンを最初に描いてしまい(&さらに20分ほど経過したあとにも同じ場面が登場した)それ以上の盛り上がりはないんです。いや、それはせめて盛り上がるところに置こうよ⁉

さらにいうと、この特報版以上のことは起きません。
というか、ほぼこれがすべての盛り上がりです。
この動画が1分のものですが、映画だともうちょい伸ばされて4分ほどのシーンだったでしょうか。でも本当にこれ以上のことはなく終わりました。

じゃあ他のシーンは?と思う方がいるかもしれませんが、他のシーンはワニの日常です。
これが後述する「テンポが悪い」につながってしまう原因になります。

・テンポが悪すぎる

これについてですがとにかくこの映画の前半は日常しか描いてないんです。

しかもその日常というのが、めちゃくちゃどうでもいい内容なんです。

この映画のテーマはおそらく、日常から(私たちにとって時間は適当に流れる人が多いと思いますが)、突然かけがえのない人が消えてしまったら?
という大きい主題だと思うのですが、その日常がテンポ感がなく、見ている私たちにとってものすごくどうでもいいんですよね。

具体例をあげると、先ほどの特報版100ワニにもちらっとセリフが出てきましたが、「あ~このラーメンあと100回食いに来れるな笑」というセリフ。
「いや、無理っしょ笑」と返すのを聞いて友達とリアルで話しているような感じはなりますがリアルすぎて別に笑いが起きないんです。
漫画版では、このオチや突っ込み役として「死まであと〇〇日!!」と書いて読者の興味をそそられるのですが、映画だとその突っ込み役が不在になり、一つのシーンとして扱われます。

そうすると観客の私はこう思います「え?これでこのシーン終わるの?」みたいな…。100日間生きたワニでは、4コマの重要なオチである「死まであと〇〇日!!」が全く無くなったことにより、漫画だと不条理ギャグになっていたものが途中で終了するんです。

例えばこのシーンのあとに普通にネズミが「そういえば彼女できた?」と言うなど、リアルすぎるんです。

なので一つの漫画のオチがなくなってしまったことにより、すべてのセリフが平坦になり盛り上がりがワニの死しかなくなります。
このワニの死は先ほども書いた通り最初に描かれるので、「え?もう見たけど…」という気持ちとともにこの日常シーンを一時間も見るの!?という感覚になるのかなと思います。(私はなりましたが…)

実際の映画では後半が新キャラ登場になるので、全部が日常シーンではないんですけどね。見ている側としては初見では分からないので…。

・新キャラの意図がわからない


この映画では、原作にいなかったカエルのキャラクターが後半に登場します。

カエルくんは緑&目の部分が飛び出て描かれているので、後ろ姿がワニくんにそっくりです。
最近ワニたちが住んでいる街に引っ越してきたらしく、前の理由により「
え?ワニくん生きてたの!?」と見た人を驚かせます。

ここまで書くとワニくんのいなくなってしまった枠をカエルくんが埋めるんだという意図が分かりますが、とにかくカエルくんのキャラクターがリアルに面倒くさい人で、まったく感情移入できません。(これはカエル=うざいやつという印象をつけたかったのか?私には理解できなかったです)

カエルのリアルなうざさですが、例を挙げると、
初対面の人にタメ口で「明日空いてる?」「空いてないです」「え?明後日は?笑」「空いてないです」「えーまじでつまんな笑 てかなんで敬語なん?笑 でもまた誘うわ笑」
みたいな会話があったりします。

え、これでカエルくんに感情移入はできないやろ…というシーンの連発なのですが、最後突然カエルくんが登場キャラの中の一人に告白し、挙句に振られてカエルくんは号泣します。(ネズミくんはこのシーンを見て「え?どういうこと?」と困惑します)

え?突然すぎない?という展開ですが、本当にこの通りなのでこれ以上いうことができません。

それでワニの仲間たちはなぜか俺たちがワニの死をひきずりすぎてた…ごめん…という展開になり、カエルくんがネズミたちと友達になりこの映画は終わります。(ガチで)

しかもカエルくんのうざさは特に作中で変わらないんです、俺ちょっと距離近づけるの早かったかなとかのセリフとか、カエルくんの心情の変化とかが丁寧だったらわかるかもしれませんが、特にないです。

このカエルくんのシーンが特報などで言っていたワニの死のあとの日常 
になると思うのですが、とにかく意味が分からな過ぎて混乱しました。

物語の終わり

こうやってこの作品は終わります(!?)

最後はワニポジションを新キャラのカエルくんが埋めることになり、EDにいきものがかりが流れます(???)とにかく急ピッチで新キャラ・カエルくんとワニの友達たちは突然仲良くなり、日常がまた過ぎていくという流れです。

前半パートはとにかく遅い・後半パートはとにかく急すぎるという展開で心が誰にも共感できずに終わりました。

私は個人的に100ワニ原作は面白かったと思いますし、「〇〇日後に〇〇する〇〇」というコンテンツの形をつくったのは100ワニの功績だと思ってます。でも映画はちょっとわからなかったですね。後半のカエルが好きな人がいたら申し訳ないです。私にはNot for meだったということで…。

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このnoteもこれ以上いうことがないのでここで終了にしたいと思います。
ラストは、急に終わる ということでこのnoteのオチとさせていただきます。

葛城

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