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青根デイキャンプレポート

桂台学童ちびっこの家で、最大の山場の一つ「青根キャンプ」。子どもたちと指導員、父母が協力しあって、非日常の体験をする教育プログラムとして、長年大切に作られてきたイベントです。
2020年以降、コロナ禍で中止、場所を移して開催、と2年連続青根で実施できず、「青根でキャンプを実現したい」というのが、いつしか父母の悲願として語られるようになってきました。

青根キャンプのハイライト!道志川での水遊び

行事役員のO父さんを中心に、春先から綿密に企画されてきた青根キャンプですが、またもや新型コロナウイルスが行く手を阻みました。学童内の感染者が増えるなかで、どういう形のキャンプならばあり得るのか、緊急役員会、全父母アンケート、指導員と子どもの話し合い、役員と指導員との再検討を経て、実施一週間前に決まった「青根デイキャンプ」。以下の3つをコンセプトに据え、感染症対策を徹底してプログラムも簡素化して8月8日(月)に実施しました。

桂台公園に集合、貸切バスに乗って行ってきま〜す

・学童保育の一環としての教育キャンプ
・自然に親しみ、学童の仲間としての絆を深める
・子どもたちと保護者との思い出づくり

青根デイキャンプ3つの指針
「火の番」の子と父がタッグを組んで飯盒炊爨

その間、他の子たちはレクリエーション

この日は大人も子どもも「無理をしない」ことを重視して、飯盒炊爨では無洗米、カレーはレトルトをカセットコンロで温め、「野外でみんなでごはんを食べる」という目的を達しました。
コロナ禍で、参加できる父母の人数も限られ、子どもたちもキャンプに向けての準備が十分とは言えないなかで、完璧を目指すのではなく、今ある環境で、できることをやる。
臨機応変に、変化しながら目的を達していく柔軟さを、子どもも大人も身につけることができたのではないでしょうか。

なななななんと! しゃもじを忘れた〜〜(でも、あるもので工夫!)
野外で食べるごはんはそれだけでスパイス。おかわり長蛇の列。外でみんなで食べると楽しいね

青根キャンプを実現したい、という指導員や父母の思いが象徴されているのが、道志川での水遊びです。
川は自然そのもので、ゴツゴツした岩やヌルヌルしたコケ、前夜の雨によって変わる流量、時折姿を見せる川魚など、整備されたプールでは体験することのできない楽しさと厳しさ、両方があります。

ここでは「禁止事項」はありません。だからこそ、その子自身の遊び方やペースを尊重し、ダイナミックにも、静かにも、遊ぶことができます。
最初は恐る恐る川に入っていた子どもたちも、次第に水を得た魚のように泳ぎ出し、一人が岩場からダイビングすると、あっという間に我も我もと、列ができました。

最初は怖がっていた女の子も、勇気を出して飛び込んでみると、気持ちいい〜〜。この日一番の笑顔を見せてくれました。

最初はおっかなびっくり、指導員や父たちに抱っこの子も、次第に水を得た魚のように泳ぎ出す
続々と飛び込みにチャレンジする子どもたち
魚もたくさんいたよ

桂台学童では、父母参加の行事を大事にしています。なるべく自分の子以外と接するように場が設定されており、そこで子どもと父母が本気で遊ぶことで、新たな絆が生まれます。
青根デイキャンプでも、我が子と同じように他の子を抱っこして水に入る父たち、川岸で冷えた子たちに気を配る母たちと、家族の垣根を越えた「みんなのおうち」が青根でも実現できていました。

スイカ割りでは「1年生男子の方向に!」「箸を持つ手の方に回って!」と指示が飛ぶ
スイカ、おいし〜〜〜い!

この夏も、豪雨災害や猛暑、感染症の拡大など、リスクもある中で、それでも「子どもたちの体験や教育に必要なことは何か」を考え抜き、青根デイキャンプを実行した指導員、そしてその実現に向け惜しみないサポートをした父母たち、最高の笑顔を見せてくれた子どもたち。桂台学童は、この三者の協力関係があって初めて成り立ちます。
夏の経験を通して、ひとまわり大きくなった子どもたち。今日来られなかった仲間への思いやりもしっかり心に育んで、夏休み明け、みんなが揃った時にますますパワーアップして元気な姿を見せてくれることでしょう。

(父母会事務局・K)

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