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やっぱり紙が好き - 週刊カツオ #10

情報システム部門で勤務していると、何でもかんでもデジタルで対応すると思われがちですが、実は手書き派のカツオです。

もちろん、Twitterのネタやnoteの原稿はスマホやパソコンを用いるのですが、スケジュール管理や物事を考えるときは手書きが好きなのです。

そして、電子書籍も読みますが、どちらか選べと言われると、紙の本を購入してしまいます。実感として、紙の方が頭に入りやすい気がします。

私の仮説なのですが、手書きも紙の本も、手を動かして文字や図を書く、ページをめくって読むという、触覚と視覚を一緒に使う行為を伴うことで、視覚だけのデジタル処理よりも脳に定着しやすいのではないかと考えています。

コロナ禍による影響もあり、世の中ではDX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれ、デジタイゼーション(デジタル化)によるペーパーレスは避けて通れなくなってきました。
仕事では、業務のデジタル化を推進する立場ですので、なおさらです。

にもかかわらず、私の身の回りのものはアナログなものであふれています。
これは、仕事でデジタルを使う反動から来ているのではなく、自分が使いやすさを検証した結果、紙の方が良いなと思った次第です。
そこで今回は、私の紙好きを加速した書籍やアイテムをご紹介します。

ノートに手書きすれば頭がよくなる!?

仕事で悩んだり、何か気持ちがもやもやして整理できないとき、私は紙にとりあえず書くようにしています。その後、ある程度考えがまとまり、メモとして残す段階になったら、パソコンのテキストファイルに書き残しています。

手書きで頭を整理することを勧めているのは私だけではありません。
レコーディング・ダイエットでおなじみの岡田斗司夫さんは、著書「あなたを天才にするスマートノート」に、「天才をつくるためのメソッド」としてノートに自分の頭の中を書きまくることで能力が開花する方法を解説されています。

楽しくノートをつけたり、それをもとに表現したりしていると、いつの間にか「天才」になっている。
「天才」とは、以下の3つの能力を兼ね備えた人です。
1)発想力
2)表現力
3)論理力

天才とは突拍子もないことを、と思われるかもしれませんが、自分の頭の中で考えたことを言葉に変換するために、ノートに書きなぐるのはとても効果的だと思います。どのようにすれば、上記の3つの能力を導き出せるのかが体系的に書かれていて、普通のB5ノートとペンがあれば始められます。

(注:「やっぱり紙が好き」というnoteのタイトルに反して、ご紹介するのは電子版という矛盾がありますが、この本については、2011年の刊行ということもあり、電子版の方が値段も安くて内容もアップデートされているのでこちらを選んでいます)

さて、この本を読んで実践したカツオが天才になったのかどうか、ということなのですが、結論から言うと残念ながら天才にはなれていません。私はこの本のノート術は基礎的な部分を実践していますが、全体を十分にはマスターできていないので、天才への道のりはまだまだ長そうです。
ただ、以前の自分と比べると、発想力・表現力・論理力は格段に向上していることは間違いありません。実感としては、心のもやもやを書き出すことによって気持ちがスッキリする効果が一番高いと思います。

税込110円のスケジュール帳

上記のスマートノートとは別に、スケジュールも手書きで管理しています。社会人になって以降、毎年年末になると、スケジュール帳をあれこれ試し、自分に合うのはどれだろうかと悩んでいました。使ってみた中では、「ほぼ日手帳」はとても扱いやすく、細部にわたる心づかいが素晴らしいのですが、少し値が張るので、買い替える時に躊躇していました。他には、業者さんから年末挨拶でいただく手帳や、能率手帳など、試行錯誤を繰り返した結果、ここ何年かは100円均一ショップで購入した手帳を愛用しています。

最初、110円のスケジュール帳は仕事での使用には堪えないんじゃないかと思っていたのですが、実際に使ってみると必要十分なつくりになっていて、驚きました。1か月単位で見通せるページと、週単位で見通せる上に、1日ごとの記入スペースが大きいので、とても重宝しています。

サンノート株式会社さん、本当に素晴らしいので今後もずっと作ってください。よろしくお願いします!

切り絵専用用紙の使い心地の良さ

さて、カツオといえば「切り絵」を連想される方もいらっしゃると思います。どんなふうに作っているんですか?と質問をいただくこともありますが、今日はどんな「紙」を使っているのかをご紹介したいと思います。

私が愛用している切り絵用紙は、「切り絵用紙 濃黒」です。
一般的な切り絵の作り方は、作品として飾る紙に、下絵の紙を重ねてテープなどで固定し、下絵ごと切って作っていきます。

しかし、この切り絵用紙は、表が白、裏が黒になっているので、下絵を描いて切れば、この用紙1枚で切り絵を制作することができます。プリンタで印刷も可能なので、パソコンで下絵を作成する事も可能です。

デザインナイフの切り心地

紙の他に、カッターとカッティングマットがあれば切り絵を始めることができます。両方とも100円均一ショップでも手に入りますが、私のおすすめはNTのデザインナイフ「D-400P」NTのカッターマットです。

お使いの方はご存知だと思いますが、デザインナイフはすぐに刃の切れ味がなくなりますので、頻繁に替刃を交換します。このデザインナイフに合う替刃は「BDC-200P」(40枚入り、定価200円)です。

刃先の角度が45度の「BDA-200P」もありますが、両方試した結果、私は刃先30度のBDC-200Pを愛用しています。

ちなみに、最上級グレード替刃の「デザインナイフ用 超硬 スペシャルブレード BSB-13P」を使うと、あまりの切れ味の良さと耐久性の良さに、元に戻れなくなるので要注意です(笑)

デジタルも良し、紙も良し

かなりマニアックなデザインナイフの替刃の話まで拡散してしまいましたが、デジタルも紙も、それぞれの得意分野があります。今後も書類や手続のデジタル化はどんどん広がり、ビジネスにおけるペーパーレスが進んでいくことは間違いないと言えます。その一方で、紙の本や、紙に文字を書いたり、絵を描いたり、切り絵にするなど、人が五感を使って、紙に何かを加えて表現することは廃れることなく残っていくと確信しています。デジタルと紙、それぞれの良さをこれからも味わっていけたらと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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