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2022/08 もじのつどい

わたし(6/9)
 
 
8/1
わたしはあれにもこれにもむいてない なぜならわたしの矢印が あれにもこれにもむいてない
 
8/2
企みはなし まずはやってみてからの話
 
8/3
しかめっ面で睨む虚 遠くの誰かがうなじを撫でる
 
 
 
きぼうもぜつぼうもない音が響く 過去と未来が抱き合ったなら あなたもわたしもなぜか倒れる(7/8)
 
 
 
8/4
今日も今日とて 夢の外へほっぽりだされ こするめ 二の足 わたしの手
 
8/5
ぼくはぼくでほくほくだ 外は暑いからむらむらだ 時が経てばほろほろするするさらさらだ
 
8/6
うつつもうつろに浸かって溶けていく 日々のほつれ ほどけてく
 
8/7
目的もなくただ浮かぶ 生き延びるためかと ただ浮かぶ
 
8/8
ぜったいとかはたぶんない ふだんはうつろを着こんでうつつ せっかくだけど気にしない
 
8/9
躓く先のリズムで踊る あなたの笑みが節となる
 
8/10
ボロ・ボロ聴いて目をつむる 流れる景色 ギターの中で
 
8/11
浮世で浮かび 静かに沈む 情と情報 動く浮き
 
8/12
もろもろなくなってつくるぽろぽろ 細い目こじ開け さけるボロボロ
 
8/13
夏の草 我がくるぶしにかゆみを残す
 
8/14
いくつもあるが いつか忘れる いいことわるいこと そうなりゃ 足元がかるいことかるいこと
 
8/15
大きな声で 永く伝える 見えない聞こえないたましいがふるえるまで
 
8/16
常夏 幻 ことばわすれた とおくの声が少しかすれた 床につく
 
8/17
がっかりばっかり ハッタリばっかり 切ったり貼ったり綺麗な面 へたる前に切る 時の線
 
8/18
ひっくり返った夕暮れが昼間のわたしを抱きしめる そっくりそのままかえしてく
 
8/19
ビルの頭を空に突っ込んで うろこ雲を剥がしてく 身体の軌道 宙を描く
 
8/20
苦し紛れでやみくもに 静かにはげしく動く手は波 来たかと思えば引いていく
 
8/21
かくものいくつもなくならず 流れていけば また 湧き出る
 
8/22
こどくどくどく流れる血 人以外に目を向ける
 
8/23
とがっているのはそちらだけ とがっているのはそちらにだけ
 
8/24
身をこにして考える ひらがなだったらカタカナだったら 身が水ならばと ときほぐす 
 
8/25
雷雨の知らせ 空の色 黒く大きな雲の城
 
8/26
いつか来るとは思っていたが それが今日とは知らなんだ わたしの理想 あたま植物 からだ水
 
8/27
がらんどう 夕方の赤は肚の底に沈んだ
 
8/28
駄文拙文繰り返す たぶん一生繰り返す
 
8/29
気付けば揺れる 鱗がキラリ 今頃、どこ泳いでんだ わたしのまなこ
 
8/30
あそびのようであそびでない 否、あそびでよい 今、意味や意義などはお呼びでない 
 
8/31
突き合わせる うつつとうつろ まだみぬ言語 うつわの中に

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