ミサンザイ 同人誌『天皇を旅する本』

同人誌『天皇を旅する本』を出していますサークルです。 天皇陵を巡ったり、天皇が登場する…

ミサンザイ 同人誌『天皇を旅する本』

同人誌『天皇を旅する本』を出していますサークルです。 天皇陵を巡ったり、天皇が登場するマンガを読みくらべたり、ご当地ローカルな皇族・天皇伝説地を訪ねたりと天皇にまつわることを全方位的に探究してます。『天皇を旅する本』1、2号とらのあなで委託販売中。

最近の記事

戦前の歴史語呂合わせを読んでみる (4)

桓武天皇以来いよいよ続いた平安時代も、じっさいには名前ほど平安ではありませんでした。 蝦夷との戦争、土着化した地方貴族の反乱等々問題は山ほどあったのですが、国史かるたはそのへんはスルーして一気に平家の勃興まで飛びます。なにしろ2600年から40点しか拾えないので。 「平氏の勃興 保元と平治の乱に勃りしも一八一六なり平家の驕」 「武家政治の起 武家政治起すは頼朝鎌倉府一八五二集う人も質朴」 「源氏滅亡 同胞の疑ひ合いて源に一八七九なり起る北条」 札その9、10、11の

    • 戦前の歴史語呂合わせを読んでみる (3)

      神武天皇から神功皇后、仁徳天皇と、神話と歴史のあわいのような時代をすぎて国史かるたもいよいよ本格的に歴史時代に入っていきます。 その4〜6はこんなラインナップ。 「仏教伝来 百済より欽明帝のその御代に一二一二と仏教の来ぬ」 「大化の改新 鎌足と中大兄皇子様一三〇五大化改新」 「奈良奠都 元明帝大和は奈良に唐様の一三七〇ざる都たてらる」 「一二一二(いちにいちに)と仏教の来ぬ」「一三〇五(いざれんごう)大化改新」「一三七〇(ひとみなれ)ざる平城京」 この辺はすごくう

      • 戦前の歴史語呂合わせを読んでみる (2)

        戦前の小学生くらいの子どもたちが使っていたであろう、皇紀で語呂合わせされた国史のかるた。 前回紹介した神武天皇即位に続いて、今回は絵札その2・神功皇后と、その3・仁徳天皇をみてみます。 「神功皇后 武内宿禰具して新羅をば八六〇れ給ふ神功皇后」 「仁徳天皇 難波なる仁徳帝のかしこさよ九七六民に御仁政哉」 神功皇后は、急逝した夫仲哀天皇にかわって軍を率い、朝鮮半島に進軍していわゆる「三韓征伐」をなしたとされる皇后。江戸時代までは第15代の天皇としてカウントされていた元祖女

        • 戦前の歴史語呂合わせを読んでみる (1)

          先日、Twitterでこんなことをつぶやきました。 この絵札に固定観念をぶちこわされました。 続くツリーにも書いたんですが、ぱっと見なんてことない(古めかしいものの)歴史の語呂合わせカルタなんですけど、よくみると、平安遷都の語呂が一四五四、鎌倉幕府樹立が一八五二。 「ナクヨうぐいす平安京」でも「イイクニつくろう鎌倉幕府」でもない! 全文読むと、 ・平安奠都 「桓武帝遷し給ひて泰平の一四五四つゞく平安時代」 ・武家政治の起 「武家政治起すは頼朝鎌倉府一八五二集う人も質

        戦前の歴史語呂合わせを読んでみる (4)

          天皇を旅する同人誌だしてます

          はじめまして。 『天皇を旅する本』という同人誌をつくっておりますサークル・ミサンザイと申します。 天皇ゆかりの場所や天皇伝説の残る土地を訪ねたり、マンガや小説に登場する天皇の描かれ方を調べたりしてまとめた記事をあれこれ載せている同人誌で、現在は2号まで頒布中、ただいま3号を鋭意製作中です。 ほんとうならば5月のコミケで新刊をならべる予定だったのですが、残念ながら開催中止。この先もしばらく即売会は難しそうなご時世ということで、同人誌の内容などを紹介する場所としてnoteを

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