よっぽどのご縁
なぜかボストンに来ています。
お坊さんではない"お仕事"の方で。
ボストンで開催されている海外留学生の採用イベントに参加しています。
新型コロナの影響もあり、久しぶりの海外でしたし、自分自身の立場も変わりましたので、風景も、食事も、全てが新鮮に感じます。
時差ボケでさえ新鮮さを感じます。
日本とボストン、14時間の時差があります。
夜は仮眠程度にしか眠れず、昼間は強烈に眠いです。
これまでも海外に来ると時差ボケは当たり前でしたが、今回は特にヒドイように感じます。
おそらく、お坊さんになって、これまでにないくらい規則正しい生活を送っているからなんだと思います。
寝たい時に眠れない、眠むたい時に寝れない。
そんな状況の中、留学生の方たちと面接をしていると、ふと、出逢いの不思議さを感じます。
なぜ、今、この人と逢っているんだろう?
今、目の前にいる人とは、普通に考えて、出逢う確率がかなり低いように思います。
親子ほどの年齢差があって、日本と海外、住んでいる場所も遠く離れています。
育ってきた環境も全く違うでしょう。
そんな人と今、ここで、出逢っている。
考えても「なぜ?」という答は出てきませんが、ただそんなことを思うだけで、ちょっと感動的です。
そして、眠たくて、眠たくて仕方がない中での短い面接時間がとても愛おしく感じられます。
精いっぱい、この時間を大切にしたいと思えてきます。
出逢ってくれて、ありがとう。
そんな気持ちが自然と湧きあがってきます。
眠れない夜はホテルの部屋で坐っています。
普段、長く坐る時には、眠気と戦うのに必死ですが、時差ボケのおかげで、坐っていても全く眠くならないのが心地よいです。
日日是好日。
滞在中、一日一日、時差ボケが解消されていくのを実感しながら、今、この場所で過ごす、この時間が、かけがえのないものなんだと気づくことが大事なんだと思いました。
宗慧
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