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お坊さんでよかった
久しぶりに飛行機の中での食事。
これまでに何回となく食べているはずですが•••初めて「美味しい!」と思いました。
(考えてみれば、バチあたりで、ほんとうに申し訳ない人間でした)
お寺の住職になって4ヶ月半、一番変化を実感するのが食事です。
以前はほとんどが外食。
今はお寺にいれば、ほぼ自分で作ってます。
食べる物の中身も、以前は「肉+ゴハン」がメインでしたが、圧倒的に野菜が増えました。
食べる量はかなり減ったように思います。
もう一つ、これは周りの方から言われて気づきましたが、食べるのが遅くなりました。
以前は、意識的にそうしていたわけではありませんが、とても早かったそうです。
確かに、何人かで食事に行くと、誰よりも早く食べ終わっていたような気がします。
でも、最近では一番最後に食べ終わることもあります。
無意識のうちに、一口、一口、味わいながら食べているのかもしれません。
そのせいもあってか、とにかく、何を食べても美味しく感じます。
これが一番実感している変化かもしれません。
とにかく美味しいんです。
今日の機内食もそうですが、同じお店の同じ料理を食べても、以前はそこまで美味しいと思わなかったのに、今はすごく美味しく感じます。
そして「いただきます」と「ごちそうさま」。
この二つの言葉を、心を込めて言えるようになりました。
食事のありがたさ。
食べ物のありがたさ。
そこに関わる全ての人々への感謝。
いろいろの変化の根本がここにあるような気がします。
機内食を食べ終えて、しみじみと•••お坊さんもいいもんだなあ•••と思いました。
宗慧
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