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SAKE DIPLOMA(日本酒ソムリエ)ノート45

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この記事の趣旨はこちらに記載しております。

[焼酎 しょうちゅう 表記について]
私が勉強していた2017年頃は国税庁の表記もしょうちゅう、と平仮名表記でしたが、2021年現在、焼酎と表記しています。

手元にSAKEDIPLOMA教本最新版はないのですが、ソムリエ教本2021だとしょうちゅう、と平仮名表記のままです。

焼酎ー蒸留酒  
A 連続式蒸留しょうちゅう   アルコール36度未満 (ホワイトリカー、甲類焼酎) 
B 単式蒸留しょうちゅう   アルコール45度以下でウィスキー(発芽した穀類)、ブランデー、ウォッカ(白樺の炭で濾す)、ラム、ジン(ジェニパーベリーの実を浸す)などに該当しないもの 
材料は穀類、いも類(の麹)、清酒かす、清酒もろみ、黒糖、政令で定める物品、他アルコール含有物  
本格しょうちゅうは例外表示として認められている 

単式蒸留しょうちゅう 
[泡盛]沖縄県 
原料   米麹のみ(黒麹菌)と水 
南蛮焼や荒焼のかめ入り 
古酒(クース)は3年以上熟成したもの 
熟成方法として「仕次ぎ」 

[芋しょうちゅう]鹿児島県と宮崎県南部 
原料   さつまいもと米麹(一部の焼酎で芋麹を使うものも) 
味の特徴として 
【水、または湯とどのような割合で合わせてもバランス(風味)がくずれない】 
減圧蒸留ー香味が軽くなる 
常圧蒸留ー香味豊か 

[黒糖しょうちゅう]鹿児島県奄美諸島のみ 
原料   黒糖と米麹 
常圧蒸留が多い 
【甘い香り、軽い口当たり】 

[米しょうちゅう]各地で造られる、ただし、球磨焼酎は熊本県、人吉地方のみ 
原料   米 
減圧蒸留ー香味穏やか 
常圧蒸留ー香味豊か 
【味わいいろいろ】 

[そばしょうちゅう]宮崎県高千穂地方、長野県ほか各地 
原料   そば 
【そば固有の風味と独特なコク、柔らかくほんのりとした甘味】 
*そばは重篤なアレルギー症状を発症する場合があるので、提供には十分注意が必要 

[麦しょうちゅう]長崎県(壱岐焼酎)や大分県ほか各地 
原料   大麦と米麹(ただし全量麦は麦麹) 
麦特有の香り、飲みやすい 
減圧蒸留、イオン交換樹脂ー香味が軽い 
常圧蒸留ー味わいしっかり 
ローストした大麦を使用したものや樫、木樽を使用し、風味を含ませたものなどもある 

〈焼酎の歴史〉諸説あるが5世紀初頭、アランビック蒸留器開発される 
13〜14世紀   アジアで蒸留酒造り 
16世紀以降   焼酎が技術とともに伝播(琉球王国〜奄美〜鹿児島)当時は粕取り焼酎が主力(鹿児島は穀類) 
18世紀前半   鹿児島で芋焼酎(ただし自家用) 
江戸時代末期   壱岐で麦焼酎 
19世紀中ごろ   八丈島で甘藷(さつまいも)焼酎(貿易商 丹宗 庄右衛門による) 
明治の終わり頃   木樽製の蒸留機を使用 
1900(明治40)年代   沖縄以外で、黒麹菌の普及、アルコールの収得量増加 
1918(大正7)年   河内源一郎により、白麹菌の誕生 
 クエン酸を大量に発生させるので、高温でも醪が健全 
2003(平成15)年   空前の焼酎ブーム、品質向上や高額化 
2005(平成17)年   ピークに達する

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