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SAKE DIPLOMA(日本酒ソムリエ)ノート42 日本酒のサービス

ご覧くださりありがとうございます。
この記事の趣旨はこちらに記載しています。

日本酒のサービス 
実はこの項、日々お客様にお酒を提供している身には当たり前の事過ぎてノートは作成しませんでした。が、当ブログのため、ザックリとまとめます。 

[飲む温度]
日本酒の特徴として 
飲用温度の幅が広いこと

氷温まで凍らせて飲む「氷結酒」から摂氏60度を超える「熱燗」まで

温度が低いと→甘味度合いが下がりフレッシュに感じる

温度が高いと→甘味度合いが上がる



〈冷酒〉 冷蔵庫の普及によって広まった比較的新しい飲み方 
適温は 
【吟醸酒タイプは摂氏8度から12度】 
【普通酒、本醸造酒、純米酒の生酒は摂氏6〜8度】 

〈常温(冷や酒)〉 
ワインセラーのような貯蔵設備からそのままの温度で提供する 
適温は 
【普通酒、本醸造酒、純米酒などは摂氏15度〜18度】 
【生酛系純米酒、熟成古酒などは摂氏18度〜20度】 

〈燗酒〉 
古くは9月9日の重陽の節句から3月3日の上巳の節句までが燗酒(やや温めた酒も含む)の季節とも 

適温は 
【酒質や感じ方にもよるが、旨味、苦味、酸味のバランスの良い燗酒の温度は摂氏45度前後】

[飲む器] 
盃(さかずき)   漆器、陶磁器、土器、ガラス、金、銀、錫など、多くの材質から作られる 
古くは酒だけでなく、汁や飯などにも使用

他の器より、液面が鼻孔に近いため香りを強く感じやすい

【甘味を感じやすい】顔を下に向け、口をつける事で、酒が甘味を強く感じやすい舌先から口の中に広がるため

猪口 
筒胴型 
のみ口が、円形、四角、六角、八角、楕円などさまざまな形 
もともとは料理の器 
銚子や徳利と揃いのデザインが多い 
白地に青の蛇の目模様の猪口は品評会などで使用され「唎猪口」と呼ばれる 
​【香りの印象は穏やかになりやすい】 
【器の形、幅により、味わいがかわる】 

ぐい呑み 
一般に猪口より大ぶりなものを指すが、大きさに規定はない 

コップ(グラス) 
冷酒や冷酒用に使われる事が多い 
升の中にコップを入れ、コップから溢れるように注ぐ事を〝もっきり〟と呼ばれる 

升 
祝い事で酒樽を開けた際(鏡開き)、一合升をが用いられる 
角から飲むのではなく、四角の辺から飲む 
杉や檜などの材質から作られるので、酒の香りに木の香りがプラスされるな 

切子 
カットガラスの事 
主に冷酒用 

錫、銅器 
錫は水を浄化し、酒の味をまろやかにするといわれている 
熱伝導率は高いので、燗酒にした際、保温性は低いが、二重構造にし、保温性を高めた金属容器もある 

ワイングラス 
香りをよりはっきりと捉えやすい 
グラスの形状により、香りや味に変化がある 

ブランデーグラス 
熟成古酒に向く 

[注ぐ器] 
ちろり 
熱伝導率の高さから酒を早く温める、錫や銅、真鍮などの材質 
別にガラス製のものは冷酒を注ぐ用途 

銚子 
古来は注ぎ口が付いた柄杓の様なもの 
​提子(ひさげ)の事を江戸時代以降銚子と呼ぶようになった 
正月のお屠蘇などに用いられる 
ガラス製のものは冷酒用 

徳利 
容器の首の部分が細くなっている 
陶器製が主 
ガラス製の徳利は冷酒などに使われる 

片口 
一ヶ所注ぎ口がある広口の容器 
冷酒や冷や酒に使用される事が多い 

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