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SAKE DIPLOMA(日本酒ソムリエ)ノート49 論述試験対策2

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論述試験のためのプラクティス2

[GI「白山」石川県白山市 ]
2005(平成17年12月)指定 
2017(平成29)年変更 
白山の清酒は米の旨味を活かした豊かなコクを有している 
純米吟醸、吟醸酒は穏やかな香りと果実様の香りとほどよい酸味、豊かな味わいとコクが相まって飲み手に品格を感じさせる 

1300年以上前から信仰の対象になっている霊峰白山を水源とする手取川の扇状地として豊かな伏流水(カルシウム多く→穏やかな発酵   カリウム少ない→米の旨味を引き出す)に恵まれている 

人的「菊酒」→菊の花をうかべる 
                      →濃醇な酒を飲みほしたあとにできる菊の紋のような滴り 

原料   

米、米こうじ(国内産米)醸造用玄米一等以上、精米歩合70%以下   

水(白山市内)米の総量の50%を超えないアルコールは可

製法

白山市内で製造、貯蔵(製造工程内)

醪の製造において液化仕込みをしない

※液化仕込み≒掛け米を蒸きょうしないで、酵素を用いて液化すること

酒母を用いること

こうじ米の使用割合は20%以上

市内で容器につめる

5社の銘柄  高砂、菊姫、萬歳楽、手取川、天狗舞 

[GI「灘五郷」2018(平成30)年制定 ]
西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷 

総じて味わいの要素の調和が取れて、後味キレが良い 
秋上がりする、飲み飽きしない 
純米吟醸、吟醸は華やかな果実様の香りと幅のある味わい、後味にキレ 

自然的要因

 冬季には西からの季節風が明石海峡で収束、山沿いに吹き抜け六甲おろしとなる→寒造りに向いている

急斜面を利用した水車精米と海沿いに位置するので水運に好都合

灘の宮水等の地下水はクロールやカリウムを多く含み、着色の原因となる鉄分をほとんど含まない硬水


人的要因

日本三大杜氏の一つ、丹羽杜氏の影響

灘酒研究会

宮水保存会


原料 
米・米こうじ(国内産米)3等以上 
灘五郷内の水 
米の総量の25%を超えないアルコール 

製法 
灘五郷内で製造、貯蔵、容器詰め 


[問題点 ]
・地理的表示とは別に原産地呼称を使用している県があり、紛らわらしい 
長野県、新潟県、佐賀県など 

・主原料の米が他県産でもオーケーな点も? 
製造方法(特定名称酒)などが特に指定がなく、日本酒においてはブランド化は出来ても味わい等のイメージ化はしづらい状況 

・地理的表示の規模の曖昧さ 
「日本酒」→国 
「山形」   ワインの「山梨」「北海道」→都道府県 
「白山」→市 
「灘五郷」→自治体の呼称ではない、古くからの呼び名 

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