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2020年アパレルECのサイズ問題を解決する6つの方法
こんにちは、ギャプライズの勝見(@katsuminr)と申します。
最新Webマーケティング×テクノロジーノウハウ発信メディア「MarTechLab(マーテックラボ)」編集長です。
EC事業者向けのマーケティングツールを扱っていることもあり、日常的に海外国内ECサイトチェックしています。
個人的にも、洋服をECで購入する回数が多く、気づくと勝負服の9割がオンライン購入。(評判いい!ハズ)
もちろん失敗もすることもあります。
理由は、やはり服のサイズ問題。
「ファスナーが閉まらない!」「シルエットが思ったのと違う・・」
みなさんも一度は経験されているのではないでしょうか?
そこで今回は、海外国内のECサイトを見ている中で、サイズ問題の解決になる!この機能全ECで実装してほしい!(個人的願望)と思ったECをまとめました。
※実際に紹介機能を使った動画もツイートで掲載しまています。是非合わせてご覧ください。
①サイズ表で解決する
失敗したくないとき、まず見るのがサイズ表。
しかし、そもそも自分のサイズって正しく測れていますか?
私は測れません。
■正しく採寸できない人を救う「adidas」
※UKのサイトです
https://www.adidas.co.uk/
商品詳細ページのサイズ表を見ると、選ぶアイテムに合わせた測り方ガイドが掲載されています。
アパレルECのサイズ表も、まだまだ工夫の余地あるな
— 勝見 理恵|MarTechLab(マーテックラボ)編集長@GAPRISE (@katsuminr) December 27, 2019
「そもそも自分のサイズを正しく測れない」という前提での案内が必要 pic.twitter.com/YoLx3PhbMA
・測り方案内してるよ!
・専用ページで細かく説明しているよ!
という声が聞こえてきそうですが、テキストだけだと読まないし・別ページだともっと読みません。(※完全に個人の見解です。本当にすみません!)
②レビューを元にした「サイズ感バー」で解決する
ブランド側の情報より、購入者のレビューが参考になることも。
先ほどの取り上げたadidasでも、下記画像左下に「サイズ感バー」が実装されています。
例えば同じMサイズでも
・タイトに着て体のシルエットを出したい人
・ゆったり着たい人
で満足度は異なります。
この商品はどういったタイプなのか?
実際の購入者の声から判断することで、失敗を防ぐことができます。
■実寸情報とサイズ感がわかる「crocs」
https://www.crocs.co.jp/
crocsでは、足の実寸サイズの情報とサイズ感バーが両方掲載されています。
例えば足が幅広の場合、そもそも選ぶべきサイズが異なるケースも。実寸サイズも一緒に掲載されていると非常に便利ですね。
③サイズアシスト機能
今回、特に好きな機能はこの「サイズアシスト機能」!!
この話を書くために、noteを始めたといっても過言ではありません。
自分の身長、体重、体格、年齢、好み(ぴったり/ゆったり)から、合うサイズを勧めてくれます。
■アウトドアウェア「パタゴニア」
https://www.patagonia.jp/home/
みる兄サン(@milnii_san)が実際体験し、感動ツイートを上げていました。
WEBサイトのUI/UXで感動体験したのがパタゴニアのECサイト。
— みる兄サン(マーケの人ときどき二児のパパ) (@milnii_san) December 25, 2019
自分の身長、体重、体格、年齢、好み(ぴったり/ゆったり)を選択すると過去に同じ選択をした人のデータを元に推奨サイズを%でおススメしてくれる。海外ブランドのサイズ感に不安があったけど、これで完全に解消された。すごい!満点。 pic.twitter.com/btMQ2WdL2f
調べたところ同様の機能が、ZARAやユニクロでも実装されていました。
■スペイン発アパレルブランド「ZARA」
https://www.zara.com/jp/
ZARAにも「私は何サイズ?」の体型やフィット感でレコメンドする機能あった...パタゴニアECと同じ仕様のよう。
— 勝見 理恵|MarTechLab(マーテックラボ)編集長@GAPRISE (@katsuminr) December 25, 2019
何年もリピートしててサイズわかってるブランドだから逆に気づかなかった。
探せばアパレルECで実装先まだまだありそう。#zara #ec pic.twitter.com/pu6BTm71Rw
■MySize ASSISTによる採寸「ユニクロ」
https://www.uniqlo.com/jp/
ユニクロも「自分にあうサイズを確認する」あった🤭
— 勝見 理恵|MarTechLab(マーテックラボ)編集長@GAPRISE (@katsuminr) December 26, 2019
公式みたらMySize ASSISTというらしい
これは本当に2020年かなりECに増えるのでは... pic.twitter.com/eb2qknihLt
サイズアシスト機能はいくつかのテクノロジーがあり、より詳細な質問が用意されているECもありました。
■かた・にのうでのサイズも加味する「WORLD」
https://store.world.co.jp/
WORLDでは、「かた」「にのうで」「よく着るブランド」という項目も。よく着るブランドを入力すると、いつもの利用サイズを聞かれます。
こちらもサイズアシスト機能が。
— 勝見 理恵|MarTechLab(マーテックラボ)編集長@GAPRISE (@katsuminr) December 27, 2019
・かた
・にのうで
・よく着るブランド
が選べる
個人的には、肩回りでサイズ感合わないことが多いので「着れない」という失敗がなくなりそう。 pic.twitter.com/NV4aeQXYUv
肩幅が広い私にとって、めちゃくちゃ安心できる機能です。嬉しい。
(肩がキツキツで入らない...とかあるんです...)
■TOPページからFind My Fit!女性下着「ThirdLove」
https://www.thirdlove.com/
アパレルECで特に難しい「下着」。
ThirdLoveでは、TOPページのメインビジュアルに「Find My Fit」という誘導ボタンがあります。
かなり詳細な質問が出てきて、全部答えたところでサイズとオススメ商品一覧が表示されます。
リアル店舗でイメージすると、「お客様、ご自身のサイズは最近測られていますか?よろしければデータだけお渡ししますよ」という声かけです。
私はそれで購入に至った経験があります。
EC利用増えたけど、下着はやっぱりなかなか難しいなー。フィット感が。
— 勝見 理恵|MarTechLab(マーテックラボ)編集長@GAPRISE (@katsuminr) December 27, 2019
third loveはTopページで「Find my fit」!商品からじゃなくサイズから。
開始すると細かい質問でできて、最後メールアドレス登録すると結果表示→オススメ商品一覧 pic.twitter.com/f0Ng3xx7NL
④購入した商品データをもとに解決する
■リピーターの失敗を減らす「バーニーズニューヨーク」
https://www.barneys.co.jp/
同じブランドでも、シリーズによってサイズ感異なる場合がありませんか?
私は過去に失敗したことがあります(泣)
バーニーズニューヨークは、過去自分が購入した商品からサイズが合うのかチェック可能。リピーターのとしては便利な嬉しい機能です。
バーニーズニューヨークのEC
— 勝見 理恵|MarTechLab(マーテックラボ)編集長@GAPRISE (@katsuminr) December 26, 2019
「手持ちのアイテムとサイズを比較」
リピートしてるブランドではかなり便利だー!!同じブランドでも、シリーズによって合うサイズ異なるケースも。
ブランド側で比較してくれるのは安心。 pic.twitter.com/vKd2iZGnDX
⑤動画で着用感を伝え解決する
動画ってサイズに関係あるの?と思われるかもしれません。
でも私たちが本当に欲しいのは、「単にサイズが合って着れる服」ではなく、「欲しいシルエット」だと思うのです。
今回ご紹介するブランドは、サイズアシスト機能を実装した上で、動画を最大限活用しています。
■スペイン発アパレルブランド「ZARA」
https://www.zara.com/jp/
サイズアシスト機能もあるZARAですが、「動き」のあるコンテンツで「服そのもの」をリアルに感じられる仕掛けがあります。
商品一覧ページをスクロールしていくと、静止画の間に、突然モデルが動き出すコンテンツが!
zaraの動くEC大好き
— 勝見 理恵|MarTechLab(マーテックラボ)編集長@GAPRISE (@katsuminr) December 22, 2019
見てるだけで楽しい
レディース>コート一覧でも、同じ切り口の商品写真が並んでない。突然回転してたり、色々な動画が組み合わさってたり。
ついついスクロールしちゃう#zara #ec pic.twitter.com/kQO0CoDUUi
「この服を着たらどう動くんだろう」「裾はどのように広がるのか」など試着する前にイメージをつけることができます。
■常に新しい機能が実装される「ASOS」
https://www.asos.com/women/
ASOS(エイソス)は、商品ページで静止画以外に必ずモデルのウォーキングコンテンツが用意されています。
ASOS(エイソス)アプリは、
— 勝見 理恵|MarTechLab(マーテックラボ)編集長@GAPRISE (@katsuminr) December 26, 2019
・商品を動画で紹介
・自分に合うサイズを探すFit Assistant
があって、かなり「ECで買う」ハードル下がる
AR使ったVirtual Catwalkて機能もあったはずなんだが、見つからず...🤔 pic.twitter.com/cufzkTRmzF
実際に画面で確認できなかったのですが、AR技術を用いたバーチャルキャットウォークという機能も実装していたようです。
この機能を使うと「自分の部屋でモデルが歩く」らしいです。夢のようですね、見たい・・・。
Virtual CatwalkとはASOSアプリ内にあるAR機能。
実際に商品を着たARモデルが歩いている様子をみることで、商品の丈感やしわ感など商品の細部を購入前に確認できる。
[引用]ARを使ったバーチャルキャットウォーク、ASOSの今後の施策とは
⑥最終的には、写真を撮るだけで解決?
百貨店発のD2C、「Hi TAILOR(ハイ・テーラー)」さんの記事を拝見し驚いたのが、写真による自動採寸。
スマホを使用する自動採寸を採用。
計測技術はTOZI社(中国広東省深圳市)の「1 measure(ワン・メジャー)」を採用し、三越伊勢丹の過去のオーダーデータを仮説検証のチェックに活用したチューニングを行なっているという。
[引用]三越伊勢丹のスマホ採寸オーダーを試す。全身正面と側面を撮るだけ
他にも活用しているECを調べたところ、ユニクロでも実装されていました。
MySize CAMERAは「ユニクロアプリ」の新機能として追加する。利用者が身長、体重、性別、年齢を入力した上で、正面と左側面の2方向から撮影した写真をアップロードすると、体の10カ所のサイズを推定して表示する。
[引用]ユニクロ、スマホカメラで自動採寸 正面と側面の写真でサイズ推定
この機能は私自身全く利用したことがないため、また体験したらnoteでご紹介したいと思います。
期待が高まるアパレルEC
テクノロジーの進化により、昔に比べECも便利になりました。
地方に住んでいても、東京で忙しくて店舗に足を運べなくても、同じように情報が手に入り、今後は失敗リスクももっと下がるのではないでしょうか。
今回は、「サイズ」に焦点を当てましたが、コンテンツとして面白い取り組みをされているECもたくさんありますので、またの機会にご紹介したいと思います。
<本記事でご紹介したEC>
■adidas(※UK)
https://www.adidas.co.uk/
■crocs
https://www.crocs.co.jp/
■パタゴニア
https://www.patagonia.jp/home/
■ZARA
https://www.zara.com/jp/
■ユニクロ
https://www.uniqlo.com/jp/
■WORLD
https://store.world.co.jp/
■ThirdLove
https://www.thirdlove.com/
■バーニーズニューヨーク
https://www.barneys.co.jp/
■ASOS
https://www.asos.com/women/
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