見出し画像

玉祖神社

去年の写真から。

大阪府と奈良県の県境に位置する高安山。その大阪側の山麓に玉祖神社(たまのおやじんじゃ)があります。高安にある十一ヶ村の氏神だそうで、祭神は櫛明玉尊(クシアカルタマノミコト)。天照大神が天岩戸にお隠れになった際に、三種の神器の一つである八尺瓊勾玉を作った神様だそうです。

そして玉祖神社の境内は12月下旬から1月中旬になると水仙が咲き乱れます。今年はまだ訪れていなので、去年の様子をお届けします。

在原業平伝説


在原業平と言えば平安時代を代表する六歌仙にも選ばれている歌人。この地には「在原業平の高安通い」という伝説があります。在原業平が奈良県の竜田(今の奈良県斑鳩町龍田)から十三峠を越えて玉祖神社を参拝した折、立ち寄った茶屋で一人の娘を見初めます。業平はその娘に会いたくて暫くの間通ったそうです。ある時、業平が訪れた際、娘を呼んでも出てこない時がありました。何をしているのかと様子を見に行ったところ、その娘は自分でご飯を器に盛って食べていたのです。当時の貴族社会では給仕は侍女の仕事であったため、一連の行為を目撃した業平は娘のことをはしたないと感じて一気に恋心が冷めてしまいその場を去ってしまいます。娘は業平を追いかけますが追い付けず、悲しみのあまり近くの池に身を投げてしまったとのこと。諸説があるようですが、このような伝説が伝わっているそうなのです。

大阪の水仙郷

さて、この玉祖神社ですが、毎冬たくさんの水仙が咲き誇ります。水仙の群生地と言えば、淡路島にある灘黒岩水仙郷を思い出しますが、規模こそ全然敵わないものの、群生している水仙の美しさは十分に堪能することができます。


水仙郷の代表格である灘黒岩水仙郷には何度か足を運んだことがありますが、水仙の群生度合いはめちゃ似ています。ただ去年のこの時は前日に雪が降ったこともあり、雪の重みで水仙の大半がお辞儀をしてしまっており残念なことになっていました。


高安山の山麓にあることから眺望も大変よく、この日はお天気があまりよくなかったにも関わらずあべのハルカスも見ることができました。


水仙と早咲きの紅梅とのコラボ。撮影日が2023年1月18日でしたが、早咲きの紅梅はほぼ見頃状態でした。前日の雪の影響で足元は泥濘んでおり歩くのが大変でした。


いつもこういう群生を撮るときは、お花の状態の良い背高のっぽのを狙うのですが、なかなか良いお花を見つけることができませんでした。


何故か縦構図の写真が続いてしまいました。水仙はお花自体の造形が可愛いので寄って撮るのも楽しい。

来週ぐらい今年の様子を見に行きたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?