見出し画像

日本旅〜2018夏の長野編その2〜

第一話はこちら
山登りまくり男が去ったことを確認して、ユニクロのスウェットにスニーカー、ミズノのTシャツという近所のコンビニにでも行くのか?というスタイルに着替えた。(帽子だけは山っぽいやつだったよ!)

登山口のところで、ポカリスエットを買い足して(300円した!)、お手洗いや、気持ちの準備、圏外になるかもしれないので各種連絡を済ませ、いざゆかん。いよいよ我々の頂を目指す旅が始まった。誰も鳴らしてはいなかったけれど僕の心の中では、ガキ使の24時間耐久笑ってはいけないの開始の合図のプオーン!というラッパの音が流れた。

さぁはじまる。どうなるかもわからないけれど始まった。

(中略)

一応開始30分地点の私を藤咲が撮影したものを載せておきます。暇な方は私の勇姿をご覧ください。(ボソボソなんか喋ってるので音量を大きくすると聞こえます。)


閑話休題。少しわかりやすくするために解説を入れると、燕岳には山頂も含めて7つのチェックポイント(のようなもの)がある。低い場所から順番に、第一ベンチ・第二ベンチ・第三ベンチ・富士見ベンチ・合戦小屋・燕山荘・山頂である。まぁ休憩できる場所くらいに思ってもらえればいい。

第一ベンチまでは1時間くらいだっただろうか。はっきり言って、山頂かと思った。山頂だと思いたかった。もうかなり登った気がしていたし、疲れていた。なんなんだこれは。なんだ登山って。なんでこんな登るの。誰だ登山しようとか言ったやつは。辛い。単純に辛い。残酷にも掲示板には残り4.5キロの表示。ちなみに今我々が登ってきた距離は1キロと表示されていた。1キロ移動するのに1時間。なめている。これはなめている。我々が山をなめていた以上に山が我々をなめている。

「藤咲さん、今だったらまだ引き返せるね!」と言ってみるも、軽くあしらわれる。藤咲は「あ!水場があるよ!ウォーターエントリーしとく?(彼は自然の川や湧き水等、水場に触れることをウォーターエントリーと言っている。藤咲用語1である)」などとのたまっている。彼は終始元気だった。
こっ、こいつ!眩しいほどに元気だ。マブイ。むしろマブイ。いやまずい。俺はだいぶまずい。本当に登れんのかこれ。

私の若干の抵抗虚しく、我々は第二ベンチへと歩を踏みだす。これまた第二ベンチまでは1時間くらいかかった。

参考までに第二ベンチでの私を藤咲が撮影してくれていたので載せておく。

寝ている。もはや寝ている。それか、落ち込んでいる。
つづく。

お読みいただきありがとうございます!