回想と照らし合わせながら 5月30日


大学生の頃にやたらといろんな映画を観た。今更それらを観返している。あの頃よくわからず少し背伸びして観ていたものが、今はもう少ししっくりとくる。
生きるぶんだけ、いろんな悩みを抱えたり聞いたりすることが、文化を経験する喜びになっていることは間違いない。

日本国憲法の第25条に、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とある。憲法という結構ベーシックな法律の中で文化的という言葉が使われていることにやたらと安心を覚える。憲法は文化的であることも保障するべきだと言ってる。

数年前まで、衣服や、本や、芸術、建築、映画、音楽、ダンス、エンターテイメント、創作物、、、それらは最低限の生活のあとの余白で楽しむものだと思っていた。

人間が人間らしく生きるのに、そもそも文化が必要だと体感するようになったのはここ最近である。それは、結果だけではなく、プロセスを生きるということでもあるか。

いずれにしろ、自分は本も、建築も、映画も、写真も、絵も。
人間が生み出した文化というものにだいぶ救われてきた。文化を通して人間への信頼を感じる時がないでもない。

そして生きるに連れて、それらがますます楽しくなってきているのは噛みしめるような嬉しさがあります。

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