5月17日


「日本で一番乗降者数の多い駅は新宿駅なんだって。」
いつだか聞いたそんな雑学が今でも記憶の片隅にある。
調べてみると1日に322万人だそうだ。
あらまぁ。


そんなに多いのだから、一日の中のあらゆるドラマが新宿駅にはありそうなものである。
悲しい別れや、嬉しい告白や、失意の帰宅や、新しい出発も。
きっとありとあらゆる物語が編まれている巨大な箱として新宿駅は毎日そこにあるわけだ。

大型のマンションを見た時も似たようなことを感じる。
あの窓のあかり、ひとつひとつにすっごい物語があって、友人がいたりして、、なんだか途方も無い気持ちになってくる。この営みの、網目の多さと、また同時に知り合うことのないであろう無数のドラマたちに。

結構誰でも、大したもんなんだと思う。思うようになった。
フューチャーされている人がドラマチックなのではなくて、みんなそれなりにドラマチックなのだよね。

そういうことをわかっていたいと思う。



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