6月13日 あそびを考える。

こどもの頃、よくあそびのルールを考えていました。
おにごっこを自転車でやってみたらどうなるだろうとか、エリアを限定してみたらどうだろうとか、タッチするんじゃなくて相手の自転車に自分の自転車をぶつけないと鬼が交代できないシステムにしたらどうだろうか、とか。

ぬかるみのなかで競争したらどうだろうとか、微妙に登れない高さの壁を工夫して登るだとか。

田舎で育ちました。
畑があって山があって野道がありました。何もないといえば、何もない環境で、しかし自然の地形や友人たちがいて、あとはこっちがクリエイティブになるしかなかったといえばなかったのかもしれません。

というか元来、全てのこどもはそういうのが得意ですよね。場所と友人と少しの道具さえあればあそびはじめることができます。

あの頃やっていた”あそびをつくる”ということを実は今さらに思いっきりやってみたらどうなんでしょう。実はみんなそういうことがしたいという気もします。

大学時代に仲の良い友人たちと”西に行く旅”という旅行をしました。
ルールとしては単純で、その名の通り西にしか進めない旅で、旅をしながら北に行きたくなっても行けません。西にしか向かえないので。
制約はたったそれだけです。
これすっごく面白かったんですね。今でも残っている財産のような旅になりました。

ものやサービス、商品をつくる時には、使ってくれる誰かがいるので、その人たちが喜ぶものや驚くものを考える必要があります。
その大前提は忘れずに、繰り出すアウトプットに”あそびをつくる”ことができたら本当にたのしいと思います。

ありていに言ってしまえば、さほどクリエイティブを感じないものを見たり聞いたり体験したりお金を払ったりしなくないですか。
楽しいことに出会っていきたいわけで。
別に説明なんかできなくてもいいけれど「あ、これ面白い」という跳躍の瞬間まで考えることがこれからもっともっと大切になってくるんでしょうね。

私の目下の仕事は、
嫁さんを愛しすぎている友人が嫁に愛を伝える方法を考えることです。

お読みいただきありがとうございます!