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雨の日


数年前から考えてはいるのだけど実践できていないアイディアがある。

雨の日に長靴を履いて出かけることである。雨の日は外に出たくない。衣服が濡れたりするのがこの上なく面倒だから。それでも外に出るならば、せめて気にならない、むしろお気に入りの長靴などを履いて!と思っているが、なかなか長靴を買うというまでには至らない。


雨の日を迎えるたびに家から出なくていい仕事をしたいなぁなどと思う。
そのたびに、でもきっと実際ずっと家にいるような仕事は自分にはできないだろうとも思う。
ライターをしている友人などえらいなぁ。あぁでも別にカフェで書いていたりするか。いやいやそれでも、自分で時間管理をして納期を守って、なんという自己管理能力!と思ってしまうね。


昨日は東海地方はずいぶんな雨でした。嵐といってもいいくらい。おかげでいつもの川はとんでもなく増水していて、普段とは明らかに違う様相でした。

橋の上というタイトルで毎日通る橋の上からの景色を定点的に撮影し続けているのだけど、こういう日は目に見える違いに少し喜びます。


昨日は、湯銭に浸かりながら、屋根にあたる風や雨粒の音を聞きながら、西村佳哲さんの新刊『一緒に冒険する』を読んでいました。

少しだけのつもりが、おもしろくなってしまって、8割がた読んでしまった。様々な人へのインタビュー集。あ、デザインの話になるけれど、西村さんの本は本の縦の長さの下3割くらいが空白になっている。つまり文章を印字する際に本の縦のながさをマックスは使わないで、途中で文字列を折り返すような恰好になっているのだけど、これは本を片手で支えて読む人が多いからだよねきっと。本を片手で持って読む際、小指と親指が本の内側に入る恰好になるので、小指と親指がくる場所に文字が重なってしまうと読みづらいものね。ぼくはこういうものをデザインだと思います。本を読むという行為をよくよく見つめた形跡を感じてしまって嬉しくなります。

いずれにしろ、いつも素敵な著作を(きっと並々ならぬ努力と推敲をして)生み出してくださる西村さんに感謝です。

良い本はやっぱり、ほんとうに良い!なんて言ってしまう。

お読みいただきありがとうございます!