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日本旅~2018夏の長野編その3~

第二話はこちら

第二ベンチで食べたバーベキュー味のお菓子がすごくおいしかったのを覚えている。じゃがりこみたいなカップに入っているお菓子で、味が濃かった。

疲れていたからかな。きっと今食べたら濃くてしょっぱくてそんなにバクバク食べられないと思うのだけど、あの時は、やたら「うまいうまい!」と食べた。(山ではご飯がおいしくなる?)

さて、道中記を引き続き書き記したいのだが、もうほとんど山頂まで同じ調子。私が「辛い」と言い、藤咲がなだめるか、聞き流す。とにかくゼェハァ言いながらなんとかDAY1の目標地点の燕山荘(えんざんそう)に辿りついたのは、スタートしてから実に6時間後。もう今日は登らなくていいということが本当に嬉しかった。救われた。登頂を明日に残し今日はここで眠る。


山荘から写真を撮る私


(山荘で軽くハプニングなどあったが割愛)


夕食時間と、日の入りの時間が重なってしまったので、私は5分で食事を終わらせて外に出た。



少しずつ上から夜がやってきた。

刻々と変化する世界を1時間ほど眺めて、寝床に戻った。もう何もできなかった。かろうじてアラームをセットして、無意識に落ちる。

アラーム音で目が覚める。このままもう一度、惰眠をむさぼりたい気持ちにムチを打って外に出る。時刻は22時。
星だ。。星。薄着で出てきてしまったことを後悔しながら一時のプラネタリウムタイムを堪能。暖かい寝床に戻る。そしてまたすぐに無意識がやってくる。

ガサゴソという音で目が覚める。山小屋の朝は早い。我々も疲れ切った体に少しずつ指令を与えて、ぐずぐずと支度を進める。食堂で朝食を済ませ、コーヒーを飲みながら、今度は地上に朝がやってくる様子を眺める。鳥たちが鳴いていた。



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