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週間、シードスタートアップの動向レポート_2021.07.11~17

スタジオでアナリストをしている小野克樹と申します。
毎週、1週前に発表された調達額5000万円以下の主にシードスタートアップやサービスのローンチに関する情報をレポートしていきます。ただし、調達額5000万円以下に注目している為、一部シードではない情報も含まれます。
それでは、以下、今週のレポートです。

⒈世界中のママを笑顔にすることを目指す株式会社BONDYが、クラウドファンディングでプロダクトの新規開発などを目的に目標100万円で調達中

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概要
株式会社BONDYは、スキンケアギフトBOXの企画・製造、ソーシャルギフトサービス内でのギフトの充実、ママ向けサービスやプロダクトの新規開発などを目的に、クラウドファンディングサイトCAMPFIREにおいて、募集期間、2021年7月12日〜2021年8月8日頃、目標100万円で調達中です。
株式会社BONDYは、出産した瞬間にママから失われ始める、肌が本来持っている潤う力「肌湿力」を取り戻すためのスキンケア用品、BONDYスキンケアを開発したスタートアップです。BONDYスキンケアの高級感のある容器は、赤ちゃんを抱っこしながら片手で使えるフォルムになっており、子供たちが過ごす未来の地球を守るためにエコ資材を使用しています。

参考
100人のママと作った"ママに本当に喜ばれる"ギフト用スキンケアボックス「BONDY&baby」 がクラウドファンディングを開始

⒉郊外の空部屋を1人用オフィスとしてどこでも個室で仕事ができる世界を創る「テレワーク・テクノロジーズ」がクラウドファンディングで上限約3000万円で調達中

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概要
テレワーク・テクノロジーズ株式会社が、株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOにおいて、募集期間、2021年7月17日~2021年7月19日、上限とする募集額、3024万円(1口 9万、1人 5口まで)で調達中です。
テレワーク・テクノロジーズ株式会社は時間帯によって利用されていないマンションやテナント等個室を提供したいホストと、一人用個室オフィスを利用したいゲストを繋ぐ、オフィス版Airbnbサービス「テレスペ セカンドハウス」を展開しているスタートアップです。

参考
緊急事態宣言下でも大活躍、郊外の空部屋を1人用オフィスとしてどこでも個室で仕事ができる世界を創る「テレワーク・テクノロジーズ」株式投資型クラウドファンディングを開始

⒊日本初の宇宙利用プラットフォームを開発するElevationSpaceが技術実証機の開発などを目的に3000万円調達

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概要
株式会社ElevationSpaceは、株式会社MAKOTOキャピタル、事業会社、個人エンジェル投資家計8者を引受先とする第三者割当増資(プレシードラウンド)により、約3000万円調達しました。本資金調達を受け、2023年の打上を目指して現在開発している技術実証機「ELS-R100」の開発を加速し、世界有数の技術である「大気圏再突入技術(大気圏で燃え尽きず、地球に帰還させる技術)」の獲得を目指すようです。なお、補助金等も含めた累計調達額は創業半年で約4000万円となります。
株式会社ElevationSpaceは、国際宇宙ステーション(ISS)に代わる日本初の宇宙環境利用プラットフォームを開発する東北大学発ベンチャーです。

参考
日本初の宇宙利用プラットフォームを開発するElevationSpaceがプレシードラウンドにて3000万円の資金調達を実施

⒋製造~流通~販売~広告まで、一気通貫で中国展開の支援を行うドリームクリエイションが設立3ヶ月で1000万円調達

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概要
株式会社ドリームクリエイションは、1000万円の資金調達を実施しました。
株式会社ドリームクリエイションは、他社と異なり、KOLプロモーションの支援のみならず「ものづくり」から企業のサポートが出来る事業体制になっています。

参考
製造~流通~販売~広告まで、一気通貫で中国展開の支援を行うドリームクリエイションが設立3ヶ月で1,000万円の資金調達を実施

⒌人々が「今」を諦めなくていい社会を目指す株式会社クリスタルロードが、アパレル部門立ち上げなどを目的に1700万円調達

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概要
株式会社クリスタルロードは、複数名の個人投資家を引受先とする第三者割当増資を実施し、1700万円の調達を完了しました。調達した資金は、感覚過敏研究所の組織体制の強化、感覚に関する研究開発、アパレル部門の立ち上げに使うようです。
株式会社クリスタルロードは、子どもを理由に「今」をあきらめることのない社会を目指して、子ども起業支援・親子起業支援、お金を理由に「今」をあきらめることのない社会を目指して、クラウドファンディング支援事業、感覚過敏を理由に「今」をあきらめることのない社会を目指して、感覚過敏研究所事業を行なっているスタートアップです。

参考
15歳の社長が率いる株式会社クリスタルロードが1,700万円の資金調達を実施

⒍心理学を用いた検査やAIによるデータ分析で「個別最適化」や「退学防止」を実現するNOCCが、新たな市場参入を目的に、クラウドファンディングで上限約6000万円で調達中

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概要
株式会社トワールは今まで蓄積してきた174の教育機関・5万人超のビッグデータをプラットフォーマーとして活用することで、民間や私立のみならず国公立の教育機関での導入拡大や社会人教育などの市場参入を目指し、株式投資型クラウドファンディングサービスFUNDINNOにおいて、募集期間、2021年7月18日~2021年7月20日、上限とする募集額、6003万円で調達中です。
株式会社トワールは、教える側の経験や知識のみで学習の成否や人生の選択肢が決まってしまう従来の教育の状況を変えるべく、学習者の性格の特性・能力・心の状態などを科学的に測ることで、個々に合った指導を提案する「NOCC教育検査」を塾、大学、学校、専門学校などの教育機関に提供しているスタートアップです。

参考
心理学を用いた検査やAIによるデータ分析で「個別最適化」や「退学防止」を実現するNOCC 〜株式投資型クラウドファンディングを7/18(日)より開始〜

⒎年間約100万トンの廃棄服を土に還す、和紙の生分解性を使った革新的サステナブルファッションを開発する「クレサヴァ」が、ホスピタリティ業界への展開を目指し、クラウドファンディングで上限6000万円で調達予定

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概要
クレサヴァ株式会社は、服の生分解性を実現できる農園の開拓、ホテル・旅館などのホスピタリティ業界への展開を目指し、株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOにおいて、募集期間、2021年7月22日~2021年7月24日、上限とする募集額、6000万円(1口 10万、1人 5口まで)で調達予定です。
クレサヴァ株式会社は、誰もがサステナブル意識を持って服を着る世界を目指し、着用後は農園で作物を育てる土へと還すモデルを構築し、それを可能にする生分解性に優れた和紙製品の洋服を開発するファッションベンチャーです。

参考
年間約100万トンの廃棄服を土に還す、和紙の生分解性を使った革新的サステナブルファッションを開発する「クレサヴァ」株式投資型クラウドファンディングを開始

⒏食用コオロギ関連事業を展開する徳島大学発のフードテックベンチャー「株式会社グリラス」が最大助成額7000万円のNEDO STS事業に採択されて研究機関を立ち上げ

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概要
株式会社グリラスは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施した2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援」(最大助成額:7000万円、「NEDO STS事業」)に係る第1回公募において採択されました。また、今回の採択を受けて、グリラスは新たに徳島県美馬市にある廃校(旧美馬市立切久保小学校)を整備し、世界初となるコオロギの品種改良を目的とした研究施設を自社で立ち上げています。
株式会社グリラスは、徳島大学にて25年以上かけて蓄積されてきたコオロギ研究のノウハウを引き継ぎ、2025年から2030年の間に発生するとされている動物性タンパク質の深刻な不足と、現在世界各国で発生しているフードロスに関する問題を解決するべく、食用コオロギの生産および原材料・加工食品としてのコオロギ製品の販売を行っています。

参考
食用コオロギ関連事業を展開する徳島大学発のフードテックベンチャー「株式会社グリラス」が世界初となるコオロギの品種改良を目的とした研究施設を設立

⒐“今”求められるコミュニティビジネスを成功に導くSaaS型コミュニティインフラツールを開発する「station」がクラウドファンディングで上限4005万円で調達予定

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概要
station株式会社 は、株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOにおいて、募集期間、2021年7月21日より、上限とする募集額、4005万円で調達予定です。
station株式会社は、国内のコミュニティづくりとその運営に必要な機能をワンストップで提供するSaaSサービス「station」を開発したスタートアップです。リソース不足という課題に対し、「station」は、コミュニティ運営に必要な業務をワンストップで行える機能を提供しています。それによりコミュニティ運営の業務を効率化し、本来の業務である「コミュニティの活性化につなげるための施策」等に時間を費やすことが可能になります。

参考
“今”求められるコミュニティビジネスを成功に導くSaaS型コミュニティインフラツールを開発する「station」株式投資型クラウドファンディングを開始~大企業・自治体・スタートアップ等多様な導入実績~

10.クラウド化で世界中の「脱・手作業」に挑む「フロンテス」が、世界のテスト環境を変えるグローバルスタンダードを目指し、クラウドファンディングで約6000万円を上限に調達予定

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概要
株式会社フロンテスは、世界のテスト環境を変えるグローバルスタンダードを目指し、株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOにおいて、募集期間、2021年7月20日~2021年7月22日、上限とする募集額、5994万円(1口 9万、1人 5口まで)で調達予定です。
株式会社フロンテスは、「プレハブ方式」を採用した、人間によるテスト操作での記録・再生の必要がなく、テストにかかる手間と時間を大幅に削減できるSTAR- RPAを開発したスタートアップです。

参考
自動化が進まないシステムテスト現場を超改革!クラウド化で世界中の「脱・手作業」に挑む「フロンテス」株式投資型クラウドファンディングを開始

以上が今週のレポートです。今週のレポートでも宇宙から家庭まで様々なスタートアップが見られました。
来週もお楽しみに!!


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