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【最終回】月間、シードスタートアップの動向レポート_2023.06

Gaiax Startup Studioでアナリストをしている小野と申します。
毎月、先月にリリースされた主に調達額5000万円以下のシードスタートアップの資金調達に関する情報をレポートしています。
以下、今月のレポートです。

本レポート作成では、2022年度「破壊的な挑戦部門」に採択された「これからメタバースで新たに生まれると予見される仕事にフォーカスした障害者の就労プロジェクト」の実証実験の一環として、Gaiax Startup Studio の協力のもと、荒屋沙紀にリサーチ、ライティング業務を委託して、レポートを作成しています。(異能vationからは今年4月に卒業しています。)

⒈AIロボット開発する株式会社Closerが、人材採用、導入拡大を目的に、1億円調達

概要
株式会社Closerは、シードラウンドでDEEPCOREなどから、1億円の資金調達を実施しました。調達した資金で、エンジニアを中心とした人材採用を強化し、AIロボットパッケージの導入拡大を進めていくようです。
株式会社Closerは、人手不足や生産能力の課題を解決する、AI画像処理・ロボット制御技術をコア技術とし、コンパクトに統合されたロボットパッケージの開発を行うスタートアップです。

⒉肌トラブルによる人類の悩みを解消する株式会社ユーブロームが、運営体制強化を目的に、3,600万円調達

概要
株式会社ユーブロームは、株式会社ココナラスキルパートナーズおよび、株式会社グローカリンクを引受先とした新株予約権による、総額3,600万円の資金調達を完了しました。調達した資金は、研究開発および人員補強に使用しプロダクトのさらなる成長のために使用し、今夏以降の大幅な運営体制の強化に充てていくようです。
株式会社ユーブロームは、代表の近親者がアトピー性皮膚炎に悩んだ経験から、「同じ悩みを抱える方に寄り添う企業」として設立したスタートアップです。

⒊SaaS管理サービスの株式会社zoobaが、事業拡大を目的にデライト・ベンチャーズなどから1億円調達

概要
株式会社zoobaは、デライト・ベンチャーズおよび ゼロイチキャピタルから総額1億円の資金調達を実施しました。調達した資金で、情報システム部門のSaaS管理の自動化を実現する「zooba」を企業に提供するとともに、情報システム部門の業務を請け負うSI事業者向けにもサービスの提供を開始するようです。
株式会社zoobaは、情報システム部門から「次の一手を、ズバッと生み出す」をミッションに掲げ、社内DXを推進できるプラットフォームを提供するスタートアップです。

⒋「落とし物クラウドfind(ファインド)」を開発・提供する株式会社findが、サービス開発、人材確保を目的に、7,500万円調達

概要
株式会社findは、株式会社ドーガン・ベータ、京王電鉄株式会社、山口キャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資により、シードラウンドで7,500万円の資金調達を実施しました。調達した資金は、本格展開に向けて、サービス開発やオペレーション等への必要資金として活用するようです。
株式会社findは、落とし物にまつわる課題を解決するサービスである「落とし物クラウドfind(ファインド)」を提供するスタートアップです。

⒌カーボンオフセットSaaSを提供するSustineri株式会社が、組織体制の強化を目的に1億円調達

概要
Sustineri株式会社は、株式会社環境エネルギー投資、インキュベイトファンド株式会社を引き受け先とした第三者割当増資により、1憶円の資金調達を実施しました。調達した資金で、脱炭素ニーズに対応するためのサービス利便性向上などを加速するために、組織体制の強化を行っていくようです。
Sustineri株式会社は、「人と地球が共存する新たなあり方を創造する」をミッションに、一部の大企業だけでなく、多くの企業と個人が手軽に効果的な気候変動対策を実施できるウェブサービスを開発しているスタートアップです。

⒍シューズ片足購買サービス『DIFF.』の運営を行う株式会社DIFF.が、製品の質向上を目的に、1200万円調達

概要
株式会社DIFF.は、日本政策金融公庫と大阪信用金庫から1200万円の資金調達を実施しました。調達した資金で、顧客理解とプロダクトや体験の改善に加え、ファンコミュニティー企画推進を図っていくようです。
株式会社DIFF.は、ビジョン「足が喜ぶ、あしたをつくる。」を掲げてシューズ片足購買サービス『DIFF.』の運営を行うスタートアップです。

⒎地域スポーツ応援プラットフォーム「SOCIO」の運営を実施する、株式会社スポーツネーションが、事業展開を目的に、資金調達を実施

概要
株式会社スポーツネーションは、三菱UFJ信託銀行株式会社を引受先とした第三者投資割り当てによる、資金調達を実施しました。調達した資金で、事業展開の加速とプロダクトの開発を行うようです。
株式会社スポーツネーションは、地域スポーツ応援プラットフォーム「SOCIO」を運営するスタートアップです。

⒏フォートナイトにメタバース都市を開発するNEIGHBORが、オリジナルメタバース空間の開発を目的に、資金調達を実施

概要
株式会社NEIGHBORは、新規投資家を引受先としたJ-KISS型新株予約権の発行により資金調達を追加実施しました。調達した資金で、オリジナルメタバース空間の開発を行っていくようです。
株式会社NEIGHBORは、世界トップレベルのクリエイターと提携し、大規模開発に対応できる国内初のFortniteクリエイティブスタジオです。

⒐理想の暮らしが体験できるメタバース「MELIFE」を中心に事業を展開する株式会社ModelingXが、メタバース「MELIFE(ミライフ)」の提供を目的に、資金調達を実施

概要
株式会社ModelingXは、株式会社日本海ラボから、シードラウンドの資金調達を実施しました。調達した資金で、同社が開発中の暮らし体験メタバース「MELIFE(ミライフ)」の、バーチャル住宅展示場や銀行相談、家具購入、婚活などができる「地域単位の新たな経済圏」の開発を行い、2023年初秋に正式リリースするようです。
株式会社ModelingXは、「テクノロジーで感動体験を提供する」というミッションを掲げているスタートアップです。

以上が今月のレポートです。
これまで2年間レポートをご覧くださった皆様、ありがとうございました。2年間でスタートアップを取り巻く環境やトレンドも変化していて、面白い業界だなと日々感じます。
このレポートは本レポートで最終回となりますが、またどこかで皆様とご縁があると良いなと思っております。
これまでありがとうございました!

本レポートはGaiax Startup Studioから業務を受託して作成しております。
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