週間、シードスタートアップの動向レポート_2021.08.29~09.04

2021年9月5日 11:28

スタジオでアナリストをしている小野克樹と申します。
毎週、1週前に発表された調達額5000万円以下の主にシードスタートアップやサービスのローンチに関する情報をレポートしていきます。ただし、調達額5000万円以下に注目している為、一部シードではない情報も含まれます。
それでは、以下、今週のレポートです。

⒈栽培指導オンライン化SaaSを開発するINGEＮが、栽培指導文化をオンラインで復活させるSaaS「農の相棒Mr.カルテ」で持続可能な農業を実現するために総額5000万円調達

概要
株式会社INGENは、ANRI、NEXTBLUEを引受先とする5000万円の資金調達を実施しました。調達した資金で、栽培指導の機能強化のスピードアップと、データベース更新・導入支援体制の拡大を図るようです。
株式会社INGENは「JAPANクオリティの農産物を世界の食卓へ」をミッションとして掲げ、2015年に創業した農業ITベンチャーです。日本の農業技術の継承を目的とし、新規就農者・異業種参入企業へより良い栽培指導を可能にするSaaS「農の相棒Mr.カルテ」を開発・運営しています。

参考
株式会社INGEＮ、栽培指導文化をオンラインで復活させるSaaS「農の相棒Mr.カルテ」で持続可能な農業を実現するために総額5000万円の資金調達を実施。

⒉コスプレイヤーをファンがサポートするためのプラットフォームを提供するOtaCuteが、世界的なオタクプラットフォームとなるべく1430万円調達

概要
株式会社OtaCuteがRiskTaker Inc. の代表でエンジェル投資家の冨山智広氏、他数名を引受先とした第三者割当により1430万円の増資を行いました。これにより、関連子会社OtaCute Philippines Inc.が過去実施した20万USDの融資と合わせ、累計3600万円の調達となりました。調達した資金で、2021年7月フィリピンにてオフィシャルリリースの大好評を受け、世界的なオタクプラットフォームとなるべく、シンガポール、香港、マレーシアへの展開を2021年9月より開始するようです。
株式会社OtaCuteは、アプリ内での写真投稿、コンテスト、オープンチャット機能を通して、コスプレイヤーをファンがサポートするためのプラットフォームです。

参考
Cosplay Global SNS Otasuke! 東南アジア展開を目的に第三者割当による増資を実施

⒊スマホと一緒に持ち歩く、ミニマム財布「and W」などを取り扱う39thanksが、クラウドファンディングで800万円調達

概要　
株式会社39thanksが、クラウドファンディング「CAMPFIRE」にて、800万円調達しました。調達した資金は、本製品のマーケティング・プロモーション費用に充てるようです。
株式会社39thanksは、スマホと一緒に持ち歩く、ミニマム財布「and W」などを取り扱う企業です。

参考
【特許技術】スマホと一緒に持ち歩く、ミニマム財布「and W」　クラファンで1800名・800万円を超える資金調達に成功。iPhone/androidのスマホと一緒に使える画期的な財布です。

⒋＜AI×ビッグデータ×広告＞のビジネスモデルで実現する新世代SIMサービスを提供する「センターモバイル」が、プロダクトの改良などを目的にクラウドファンディングで3000万円調達

概要
株式会社センターモバイルが株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOにおいて3000万円調達しました。調達した資金で、オリジナルの格安SIMブランドである「センターモバイル」の直販や、格安SIMをOEMで製造するサービスなどでユーザーを増やすこと、またAIを活用し、ユーザーがどれくらいの頻度で使用したかの情報を分析し、その人のライフスタイルにマッチした広告だけを自動で提供する機能を実装することを目指すようです。
株式会社センターモバイルは、ユーザーに最適な広告を提供することで、ユーザーのスマートフォンの月額通信量を最大で０円にすることを目指す「格安SIM」サービスを提供するスタートアップです。

参考
【約1.1万人が利用中】＜AI×ビッグデータ×広告＞のビジネスモデルで実現する新世代SIMサービスを提供する「センターモバイル」株式投資型クラウドファンディングを開始

⒌保育を柱に待機児童・保育士不足等の社会課題に挑む「クローバーホールディングス」が、更なるESG経営実践を目的に約2900万円調達

概要
株式会社クローバーホールディングスが株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOにおいて29,164,800円調達しました。調達した資金で、更なるESG経営実践のため、「Social(社会)」および「Environment(環境)」に焦点を当てた取り組みの活発化、具体的には人材教育や畜産およびバイオガスへの参入を目指すようです。
株式会社クローバーホールディングスは、保育士の育成だけでなく、アスリートや芸能界を目指す人々のセカンドキャリアに対する不安も解消していきたいと考え、保育士資格の取得をサポートすると同時に、アイドルなどが現役を続けながら通える学校を作っているスタートアップです。　

参考
＜７期連続増収・売上高約10億円＞保育を柱に待機児童・保育士不足等の社会課題に挑む「クローバーホールディングス」株式投資型クラウドファンディングを開始