「中小企業診断士試験合格率100%」勉強会の進め方

かつけーです。
2021年度中小企業診断士試験二次試験に挑戦するにあたって、noteを使って勉強会(「かつけー道場」という立派な看板も付けていただきましたが、自分で言うのは恥ずかしいので「勉強会」としておきます)を企画、実践しました。
そして、そのメンバー(のうち二次試験受験者)が、私も含め4/4で全員合格という成果を出せたので、その概要を紹介します。

興味を持って頂き、勉強会やってみようかなという方のために、勉強会に使える資料を有料ですが提供したいと思いますので、まずは本記事をお読み頂ければと思います。
合格までの道のりに関する記事はこちら↓

◼︎勉強会を始めるまで

勉強会を始める前までの企画、構想については↓の記事を見てみてください。

このnoteとTwitterで募集したところ、
sususuさん
ことぶきさん
きまさん
マルナカ1234さん
に参加を表明していただき、1月末から開始しました。
始めたころの記事は↓をご参照ください。

途中仕事やプライベート、一次試験のご都合で不参加の方もいらっしゃいましたが、最後まで脱会される方もおらず完走できたので良かったです。

◼︎具体的な進め方

勉強会の進め方は、
①勉強会1週間前までに各自事例を解き、noteのサークル上に書き込む。
その際に、解答時間(骨子作成まで○分、解答作成○分)、回答順、コメントを書いてもらいました。
↓こんな感じ(令和2年度事例Ⅱより)

②勉強会の前日までに、それぞれの解答に対して、全員が「よかったところ」「気になったところ」をコメント。
↓こんな感じ(上記の回答に対してsususuさんからの渾身のコメント)

③勉強会開始までに私が設問、出題の趣旨(ここにあります↓)、皆さんの解答をExcelに集約。

地味に大変なので、この資料を有料提供したいと思います。
サンプルはこちら↓

④勉強会はMicrosoft Teamsを使用して、このExcelシートを画面共有しながら進行。
設問と出題の趣旨を見ながら、問われていること、制約条件を確認。
出題の趣旨は模範解答のない二次試験における唯一の出題者からのメッセージなので結構ここが大事だと思いました。
(半分くらいは設問文と同じようなことが書いてあって、「これはやる気がな(以下自粛)」ということもありましたが)
そして設問への回答について、それぞれから解答に至ったプロセス、与件根拠、使った一次知識などをコメントしてもらう。
その中で事前のコメントに対する返答もしてもらいました。

④ここから、設問に適用できる一次知識、根拠となる与件文の要素、そしてベスト解答へのプロセスをディスカッションしてまとめていきました。
大体一問あたり20-30分、盛り上がると1時間近く一問で話すこともありました。

⑤勉強会終了後はまとめた資料をGoogle driveで共有し、出席できなかった人とも共有

とこんな感じで進めていました。
なので、1サイクル(2週間)当たりの時間としては
・事例解答80分
・note掲載20分
・コメント80分(20分×4人分)
・勉強会120分
約5時間くらい、加えて主催者は
・noteのスレッド作成5分
・勉強会用Excel資料事前作成20分
+勉強会当日のファシリテーションと資料まとめ
くらいの負荷だったと思います。

◼︎勉強会の成果、効果

勉強会に参加いただいたメンバーのうち、二次試験を受験した4名はなんと全員合格!という実績を残すことができました。
(惜しくも二次試験に進めず、悔しい思いをされたであろうマルナカさんも最後まで勉強会に参加頂けて、それもとてもありがたく感じています)
結果論にはなりますが、このような成果を出せた理由、勉強会の効果については以下の4つかなと考えています。(メンバーの皆さんからこれもあるよ!と言うことがあればコメント下さい!)

①早い段階から事例問題に取り組むペースメーカーになった


12月に2020年度試験で不合格になってから、1月中には勉強会を開始したので、早い段階で2週に1回事例解答→コメント→勉強会のサイクルで二次試験に向き合うペースメーカー、目安を作れたことが良かったと思います。

②他の人に自分の解答を見てもらうことでクセや傾向を理解できる


自分自身、2020年度は1人で事例解答→ふぞろいで採点、と言う感じだったので、自分では気づかないクセや傾向がついてしまっていたと思います。
一次知識を詰め込み与件根拠が弱いとか、主述が曖昧になりがちとかそれぞれのクセがあり、それを指摘されることで洗練されていったように思います。

③他の人の解答にコメントすることで理解が深まる


メンバーの方と話していても、コメントを入れるのに事例解答と同じくらい頭を使ったというコメントを頂きました。常々自分の解答は棚に上げて指摘し合おうとお伝えしていたのですが、気になった点をコメントしようと思うとより設問の意図やどう解答するのが良いかを考えることになり、自身の事例への理解が深まったと感じました。

そして何より、これが一番かなと思いますが、

④ともに同じ目標を目指す仲間(ライバル)ができた


これは言わずもがなですが、予備校に行かなければなかなか周りで中小企業診断士について知っている人もいない中で、ともに合格を目指す仲間ができ、切磋琢磨と情報交換が出来たことが一番良かったなと思っています。

Twitter診断士界隈での人気者で圧倒的な情報収集力と発信力のsususuさん、
人生の転機をこの試験期間中に飄々と颯爽と乗り越えた実践力のことぶきさん、
ご自身が受験出来なくなっても最後まで参加して頂いた献身力のマルナカさん、
本業もご多忙の中、茨の道を歩みながらいつも朗らかな癒し力のきまさん
(勝手な評価ですみません。。。笑)
この素敵で優秀なメンバーで出来たからこそ、合格に至れたと思います。ありがとうございました。
思い返せば、私自身高校受験や大学受験も、同じ志望校を目指す自分よりも優秀な仲間と一緒に切磋琢磨して引き上げてもらい、合格することができていたな、自分にはこのやり方があっているんだな、と再認識しました。

◼︎勉強会のすすめ

というわけで、これから受験される方には是非勉強会に参加または主催されることをお勧めします。
「タキプロ」さんや「ココスタ」さんなど支援団体が主催されている勉強会に参加されるのももちろん良いと思います。
(実際、合格者の方のアドバイスがもらえるのは大きいかと思います)
そんな中で、
・早い段階から事例に取り組む機会を作りたい
・より主体的に事例に取り組みたい
・絆の深い仲間を作りたい

という方は、一つの事例ではありますが、この記事を参考にしていただき、勉強会を主催されてみるのはいかがでしょうか。
書いてきたこと以外のアドバイスとしては、

〇人数は5-6人くらいがちょうどいい
→多いとコメントや日程調整、勉強会時の一体感醸成が難しい、少ないと多面的な考えが集まりづらいかも

〇ファシリテーター、資料作成は輪番制でもいいかも
→やってみて運営もとても勉強になったので

〇出入りは柔軟に
→仕事やプライベートで忙しくて参加できなくても次回戻ってきやすい雰囲気は大事

〇noteのサークルは結構使いやすい
→サークルは基本有料設定なのですが、10名までは運営メンバーとして無料で招待出来るので、それを活用すればアーカイブも残り、書き込みやコメントもしやすいので良いと思います。

◼︎勉強会用資料のご紹介

というわけで、同じようなやり方で勉強会をやってみたい、という方のために、作成したExcel資料を↓の記事でご提供したいと思います。

勉強会を実施した平成27年度から令和2年度までの18事例、令和3年度の3事例について、設問、出題の趣旨、配点と参加者の解答の転記欄、ディスカッション時に埋める一次知識、制約条件、与件根拠、ベスト解答プロセスの欄があります。
また、サンプルとして勉強会で実際にディスカッションして完成させた令和2年度事例Ⅱの資料も載せますのでご参照ください。
またオマケもつけました(これはお楽しみで)

本気で勉強会やってみたい、合格を目指したいという気持ちのある方に使っていただきたいので、有料とさせて下さい。
これから中小企業診断士試験に挑戦される方のお役に少しでも立てると嬉しいです。

かつけー



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