2024年度新歓公演振り返りブログ① 軍人役 梶谷俊元より
こんにちは!活劇工房新歓担当です📣
本日より5日間にわたり、2024年度新歓公演『聴診器』に出演した役者より、公演の振り返りブログをお届けいたします。
活劇の役者はどんな人なのか、どのような想いで新歓公演に臨んだのかがわかる内容となっております。
もう活劇に入った方もまだ迷っている方も(もちろん活劇の先輩も!)楽しめるのでぜひご一読ください🎵
第一回目の今日は、軍人役の梶谷俊元さんに書いて頂きました!
皆様こんにちは。新歓公演「聴診器」にて軍人役を担当致しました、文学部2年の梶谷俊元です。締め切り間際のため手短く拙くいきます。
まずは皆様、この度は活劇工房新歓公演に来ていただいて本当にありがとうございます。本公演を見て、活劇工房や演劇そのものへの興味を持っていただいたならそれ以上に嬉しい事はありません。欲を言うなら是非本サークルへの入サーをご検討ください。
さて、少しばかり自分語りを…。
私が本サークルに入りましたのは昨年の秋になります。要するに昨年の新歓公演は見てないし、その頃は活劇の存在すら知らない人間でした。そんな私がどうして活劇工房に入ろうかと思ったのか?きっかけはとある先輩です(名前は伏せますが分かる人には分かると思います)。私は現在に至るまで放送研究会と活劇を兼サーしているのですが、放送研究会に何故か在籍していた活劇の先輩からこのサークルの存在を詳しく教えてもらいました。ちょうど放送研究会の企画で劇をやったりして演劇に興味が芽生えた私は、勢いそのままにこの混沌へ身を投げたというわけです。
皆さんの中にワークショップなどに参加された方がいたら、もしかすると分かるかもしれません。活劇工房のアトリエ、ちょっと入るのに勇気がいりませんでしたか?あるいは演劇そのものに対して敷居が高いと感じた方もいるかもしれません(思わなかったらすみません)。というのも私が初めて活劇に足を踏み入れた時、とてつなく入り辛かったからです。周りより遅い秋に入った事、知り合いがほとんどいなかった事、なんか結構癖のある方がいたりした事(急に一部の勢力がエアロビを始めたのはビックリしました)などなどが重なって、あの頃はもうそれはそれは怯えながら活劇に入りました。ここまで書くとただのネガキャンですね。
しかしいざ入ってみると、すごく暖かくてそして面白い空間だなと感じるようになっていきました。皆んなが良い演劇を作りたいという思いのもと一つの方向に向かっている感じが、ひしひしと伝わってくるんです。外部からいきなりやってきた私に対しても排他的な態度をとる事は無く、活劇のイロハについて教えてくれたりしました。繰り返しになりますが、暖かいです。すごいなぁ、と思います(語彙力)。
あと今回一番強調して伝えたい事になるんですが、今回私の初舞台になります。そうです初舞台です。先月まで演劇のノウハウを一切把握してこなかった私でしたが、一ヶ月程で皆さんにお見せできるレベルにまで持っていく事ができました。これに関しては演出さんを中心とした稽古場の皆さんの協力あっての事です。皆さんにはこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。今後役者をやるかは分かりませんが、今回の舞台で培ったものはこれからも大事にしていきたいと思います。
ここまでダラダラと書いて結局何が言いたいんだという事ですが、まぁ経験値なんて気にするなという事です。演劇経験が無かろうが入サーするのが遅れようが、ちゃんと役者として舞台に立てます。この事を私は今回身をもって感じたし、それを後輩の皆さんにも示したかった。果たして今回ちゃんと示せていたでしょうか?
あともう一つ、活劇工房の人は皆んな優しいです。踏み入れるのには中々勇気がいりますが、一度踏み入れてしまえば皆んなが暖かく歓迎してくれます。
今回演じた役についても触れさせていただきます。改めて今回は軍人役をやらせていただきました。この軍人という人物を見て、皆さんはどんな印象を受けたでしょうか?答えは皆さんそれぞれに委ねるとして、私自身が伝えたかった軍人像について記してみます。
一般的に戦前の軍人について我々が抱きがちなイメージとしては「偉そう」「怖そう」というものが浮かぶかと思います。しかし今回はただの軍人ではありません。かつて医者が医学校時代に青春を共にした旧友、大橋君です。単に一般的な軍人像ばかりを意識してしまえば、この大橋君としての一面は全く表れる事は無いでしょう。見る人によっては、非常に薄情で冷酷な人物に見えてしまうかもしれません。私は軍人をそんな人物にはしたくありませんでした。だからこそ回想シーンでは若々しくハイテンションで、そして剛雄の死を知った時はショックを受けるように、と細かい所で人の心を漏らすような演技を心がけました。一応演出さんと照らし合わせた話なのですが、軍人もまた戦争によって心が荒んでしまった一人なんだそうです。戦争が無ければ、今もあの三人は仲良く酒でも飲んでつるんでいたのかもしれませんね。セリフの端だけを切り取ると悪役のように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。軍人の人間味をいかにして引き出すか、初舞台なりに試行錯誤しました。一人でも多くの人に、そういった軍人のキャラクターが伝われば幸いです。
すみません思ったより長くなってしまいました。こんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございます。
繰り返しになりますが私は本格的に演劇をしたのはこれが初めてでした。そんな私でも皆さんにお見せできるレベルの演技をする事ができました。少しでも演劇に興味がある方、是非是非活劇工房にお越しください!!
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