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体系的な学びとは、学びのインプットではなく、小さな学びを体系化すること

ちょっと専門的な話ですが・・・
バイオテクノロジー界隈では細胞培養のスキルを持つ人材が不足している、というネット記事をみかけました。

この課題に対して、とある団体が「体系的」に学べる仕組みをつくり、認定制度なども準備して積極的に取り組んでいるようです。

認定を得るまでには複数の実習や講義を受けることが必須で、拝見しましたが、培養のプロを真剣に目指す人には充実した内容だと思いました。

自分もバイオテクノロジー界隈で働いており、人材不足は課題感として感じるため取り組みとしてに共感しました。

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さて、これを見てふと「体系的な学び」という言葉が気になりました。
この場合であれば、講義を受けたり業務体験ができる「体系的なインプットとしての学び」です。

何かのスキルを学ぶに際し、実はこのやり方には疑問を感じています。

私はこれまで何箇所か職場を変えるたびに、仕事内容をアップデートしてきました。

これまで、いきなり業務が開始するところがほとんどでしたが、ある程度体系的に学んでから業務を開始するところもありました。

後者のような職場に入った時のこと。
当初は、ある程度体系的に学べるなんて最高だ!、と感じました。
いきなり個別の業務にほおりこまれる前に予習ができ、業務に入ったとき難なくこなせるようになると思ったのです。

1ヶ月業務文書を読み漁り、結構頑張ってやり終え、テストもうけました。

しかしそのはずなのに、そのどれもがすぐにあまり役にたちませんでした。それどころか忘れていく一方。。

これは正直ショックでしたが、考えてみれば当たり前です。
日々技術は進歩し、情報もアップデートされます。

それなのに、1、2年前に作成された文書(つまりそれ以前の情報に基づいて作成されたということ)を読んだところで対応はできないことが多いです。あるいは業務そのものは同じでも運用方法が変わっていたりしますよね。

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結局、仕事を覚えるなら業務をこなすしかないと思います。
でも業務をこなしていると全体の中でこの仕事の位置付けはなんだろうと思うことがあります。
だから「もうちょっと体系的に全体像教えてくれたらいいのに」と思ったりしていたのです。

しかし、1ヶ月を無駄にした自分としては、早く業務に入る方がよかったとおもうにいたりました。

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でもやみくもに限定的な仕事だけをやっても限定的なスキルしか身につけられません。

しかし、これが大事な点と思うのですが、限定的な仕事だとしても興味と視野を広くもてば、必然的に全体像を理解するための知恵も身についていくと思うのです。

実体験の話をしますと、もうすぐ今の職場で新しいプロジェクトが始まろうとしています。
これを強力に推し進め、必要に応じてチャレンジしていくための方策を立てるのに今必死です。
そのためにバラバラなものを大量に学び、頭で整理しています。この過程で、どんどん体系化されたスキルが身に付いていることを感じるのです。

つまり、体系的な学びとは、外部からのインプットではなく、視野を広く持ち、自発的な勉強を積み重ねていって自ら体系化したものなのだと思ったのです。

汗をかき、必死になり、時に注意されヒリヒリしながらやるから学べるのだと思いますし、仕事を進めるためには必要な学びを求めるのだと思うのです。

このようにして、体系的な知識や経験が身に付くと感じます。

だから目の前の小さなことを必死にこなし、着実に結果を出すことが大事だなぁと思ったという話でした。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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