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映画「ハウ」レビュー

評点:90点

大好きな女優さんや、出演キャストのラインナップに興味津々になり、公開初日仕事終わりに観賞してきました。

まずは、犬童一心監督らしくてならではの、心の底からハートフルになる物語に、心の真ん中へ矢をうちぬかれた気持ちになりました。

主演の田中圭さんとハウとの出会いから、ハウと過ごす充実した日々。自分は、犬などのペットを飼った経験はありませんが、それでも田中圭さんになつくハウが、たまらず愛おしく、そしてかわいさで満ちあふれていました。

正直なところ、田中圭さんとハウとのふれあいをもう少し見たかったな~という気持ちもありますが、物語の流れからするとしかたないのかなとも思い、なんともはがゆい気持ちでした。

田中圭さん以外の方々のハウとのふれあいも、とても心暖まるものばかりで、動物の偉大さというのを感じさせていただきました。犬とふれあうと、人は素直な気持ちになるんだと知り、そして犬も人の気持ちにしっかり答えてくれるんだと認識しました。

池田エライザさんの演技は、いままであまりみたことのない人物設定でしたが、物語に溶けこませつつ、そのなかでもご自身の色をしっかり出されているところは、さすがだと感じました。

深川麻衣さんは、最近高飛車風な役が増えてきましたね。役の幅が広がってきたのをすごく感じますし、演技がどんどんうまくなっているのを感じますが、あらためて純粋一直線的な深川さんの演技にも今後は期待したいところです。

犬について無知な自分ですが、犬の本能というか能力の高さに驚かせられました。とにかく足が速くて、いざとなったらどこまでも遠くまでいけるものなんですね。

そして、ラストは涙なしでは見ることができない、感動のてっぺんからの景色でした。すばらしいラストのために、ここまでのストーリーがあったのかと思えるくらい、ラストは特にポイントです。

犬童監督の監督・脚本による演出から、田中圭さんや池田エライザさんの演技、すべてが心を穏やかに安心してみられる、そんな映画です。

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