銀行員のマインドセット

法人新規開拓中の社長(30代後半)との会話で、改めて仕事に対する取り組みスタンスを見直しました。以下、その社長の発言です。

【社長の大切な人】

従業員>妻と子供>自分

◆従業員とその家族
多くの社員が住宅ローンがあり、奥さんと子供、守るべき家族がいる。毎日一生懸命働きながら、「良い時計買ったんですよ~」「あの車買ったんですよー!」って笑顔で報告してくれる社員がいる。だからおれは、経営を安定させ、毎月社員にしっかり給料を支払っていかなければならない。給料だって、もっともっと上げて社員に還元していきたい。

◆妻と子供
家庭に生活費を入れて、定期や保険の積立が引き落とされたら、口座の預金残高は全然ないよ。おれには、都内の一等地のタワマンに住んだり、キャバクラで飲んだり、高級外車に乗ったり、そんな欲もないし、そんな金もいらない。毎日仕事ばっかで、1日3~4時間寝れれば十分。家も都心部からちょっと離れた田舎を選んだし、のんびり暮らしてるよ。創業から10年経って、年商36億まで会社は成長したけど、そんな実感はないし、会社を大きくしようとも思ってない。役員報酬も当時のままだし。地位や名誉もいらない。子供の学校行事に参加しても、社長やってますなんて言わないし、普通の会社員ですって言ってるし。

◆自分
世の中何が起こるかわかんないし、会社だっていつ倒産するかもわからない。その時は、まずは従業員のことが心配だよね。しっかり飯食っていけるかとか。資金面での援助もするつもりだし。次に妻と子供のことを考える。自分のことなんか後回しだし、どうでもいいから。もし借金返せなくて家族に迷惑かけるようなことがあったら、離婚して自分とは関係ない立場にする覚悟もある。

【銀行員のマインドセット】

社長の想い>ソリューション

◆稼ぐために稼ぐのをやめる
営業マンとして、お客さんの役に立ち、自分の実績をあげ、win-winの取引をしようと思っている。だからこそ、会社の現状とビジョンのギャップを埋めるべく、社長へのヒアリングを通じて、ヒト、モノ、カネ、情報の観点から経営課題のソリューションを提供しようとしている。ただ、いつの日からか、ソリューションを切り口にした営業しかしてこなかったのではないか。社長の想い、本心、より個人的な人間味ある部分に踏み込んだヒアリングをしないと、本当のビジョンや本質的な経営課題の解決はできないだろう。

【かっちゃん侍の実践チェックポイント】

☑社長の想いをヒアリングできているか?

☑社長とプライベートの会話をしているか?

☑人生をかけて経営している社長に対して、なぜこの提案をするのか、論理的にも感情的にも、自信を持って説明できているか?

☑自分自身をさらけ出せているか?

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