読書記録 「限りある時間の使い方」

「限りある時間の使い方」 オリバー・バークマン

時間は持ち物じゃない
・時間をコントロールすることなどできない。
・タイムマネジメント術、全て無意味。
・未来は必ず予期せぬことが起こる。
・自分の思い通りにことが進むなどあり得ない。

じゃあどうするか
・その現実を受け入れて直視すること。
・今起こっていること、今自分がしていること、今自分が感じている感情、それがすべて。
・SNSを見てダラダラ過ごしたことを後悔しても無意味。
・後悔することこそが苦しみの根源。
・自分がそうしたいからそうした。その事実を受け入れること。

自分には限界がある
・やるべきこと、やりたいこと、それらすべてをできるわけがない。
・すべてをこなそうとするな。そんなことできない。
・じゃあ何をやるか、何をやらないか、自分で決めたほうがいいでしょう。

今を生きること
・時間にも限界がある。人生は4,000週間しかない。
・死を受け入れる。
・今ある自分は選択の結果。
・それは主体的であるという事実で、それは喜び。

完璧主義者は動けない
・自分が思い描く完璧な結果を出すことは絶対に無理。
・それを認めて、まずはやってみること。
・肩の力を抜いて。

選択肢は少ないほうが良い
・選択肢が多いことは幸せではない。
・進んでみないとわからない。
・結果は後からしかついてこない。
・選ぶまでは不安だが、選んでみたら進むだけ。
・後戻りできない状況の方が幸せ。

注意力にも限界がある
・注意力とは人生の一部。
・人生とは自分が注意を向けたことの総体。
・注意を乗っ取られないようにすること。(SNS)
・何に注意を向けるのか、自分の敵は自分。

とはいえ今を生きることは難しい
・今を生きようとすると、今をうまく生きられたかを判断してしまう。
・何かの目的に向けて今を従わせようとしている。
・それは今を生きていない。
・人生には今しか存在しない。
・この瞬間は常に最後の瞬間。
・今を生きることは今に集中しようと努力することではない。
・今ここにいる事実を受け入れること、それだけ。

急がないほうがよい
・時間をかけることで本質が見えてくる。
・その結果、今を受け入れられる。
・忍耐力を身につけよう。

そのためには…
①「問題がある」状態を楽しむ
 解決することは不可能。問題に取り組むことと、そのプロセスが人生。

②小さな行動を着実に繰り返す
 少しの量を毎日続けることが大きな成果となる。ペースをつかもう。

③オリジナルは模倣から生まれる
辛抱強く経験を積む、急がない。時間をかけて楽しむことが成果になる。

ちっぽけな自分を受け入れる
・偉業を成し遂げた人は人類史上、たかが数十人。
・4,000週間は偉業を成し遂げるための時間じゃない。
・期待は捨てること。
・自分に与えられた有限な時間をありのままに味わった方がよい。

人生を生きはじめるうえで考えたい5つのこと

①ちょっとした不安で楽な方に逃げていないか
 快適な衰退よりも不快な成長を目指したほうがいい。

②達成不可能な基準で自分の力を判断していないか
 無理な基準を捨てろ。できない現実を見つめること。

③ありのままではなくあるべき自分に縛られていないか
 他人の承認を得ても安心など手に入らない。誰に認めてもらわなくても自分はここにいていい。

④自信がないからと尻込みしていないか
 経験や自信がなくてもやるのを諦める理由はない。どうせ手探り、尻込みしても仕方がない。待つのは終わり、今すぐにやりたいことをはじめること。

⑤行動の結果を気にしていないか
 結果など知りようがない。その事実を受け入れる。じゃあ今日できる重要なことはなにか考える。

やれることをやったか、それだけでいい
・偉業を成し遂げたか、そんなことは問題ではない。
・自分に与えられた限られた時間をしっかり生きたか。
・その中でやれることをやったか。
・大事なのは自分だけの一歩を踏みだすこと。

限界を受け入れて生きるための10のテクニック
1 開放と固定のリストをつくる
  開放のタスクはやらなくてもいい。固定のタスク10個は終わらせる。

2 先延ばすことを許容する
  本当に重要なことだけに取り組み成果を出すことが第一。

3 失敗すべきことを決める
  うまくできなくても問題ない範囲を決めておく。

4 できなかったことではなく、できたことを意識する
  やったことを積み重ねていくうちに大きな成果につながる。

5 記憶の対象を絞り込む
  自分が注意を注ぐ問題を選ぶ。

6 退屈なデバイスを使う
  不便だからこそ集中が高まる。

7 ありふれたものに新しさを見出す
  日常に深く潜り込み、新しさを見つける。

8 人間関係に好奇心を取り入れる
  予測不可能なことは避けられない。
  何が起こるだろうと、わくわくして人と接する。

9 親切の反射神経を身につける
  親切は時間をかけるのではなく、実行に移さないと無意味。

10 何もしない練習をする
  周囲に干渉しない。現実逃避のために何かをすることやめる。
  何もしないことが、自分の時間を自分のために使えるようになる一歩。

以上

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