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土居コーチにインタビュー!

今回は土居コーチにインタビューをお願いして、プライベートレッスンとグループレッスンの違いをコーチ目線で解説していただきました!

以前にも書いたが、私はスクールに3年通って上達の限界を感じたので、ストリングハウス アレの小林さんのところに駆け込み、土居コーチを紹介してもらった。そこから土居コーチのサークル練習会に参加しつつ、プライベートレッスンの継続受講に至ったのだが、それが結果的に私の最適解だったと判明!

土居コーチのグループレッスンとプライベートレッスンを両方受けてみて、気づいたことがある。それは、グループとプライベートではもらえるアドバイスの種類が違うということだ。グループとプライベートではコーチのスタンスも違うと聞いたので、土居コーチに詳しくインタビューしてきた。

コーチのスタンスの違い

かとゆみ(以下、か):土居コーチのグループレッスンとプライベートレッスンを両方受けてみて、グループとプライベートではコーチのアドバイスの種類が違うように感じたのですが。

土居コーチ(以下、土):実際、違いますよ。グループレッスンとプライベートレッスンでは、私たちコーチのスタンスが違いますから。一言でいうと、グループは指摘、プライベートは共に作り上げる、という感じです。グループレッスンでは、指摘をした生徒さんが分かっていない顔をしていても、詳しくアドバイスをする時間が取れないので、次の球を出して先に進んでしまいます。プライベートレッスンだと指摘をするだけではなく、解決策を提示して、一緒に改善するための練習ができます。

グループは指摘
プライベートは共に作り上げる

か:なるほど!生徒の立場でも、グループレッスンではその場でアドバイスをもらいたくても、レッスンの流れを止めてはいけないし、詳しく聞きたいけど聞けないっていうのはありますね。

土:グループレッスンだと、中間層に向けてアドバイスするのが全体的な満足度のパーセンテージが高くなるので、コーチはそこに向けてアドバイスを送ります。だから、上手い人は「ナイスショット!」で終わるし、一番レベルの低い人は指摘されてばかりで終わってしまいます。グループレッスンはそつなく広く浅いアドバイス、プライベートレッスンは時間をかけて深くアドバイス。S、M、Lのような規定サイズの洋服の青山と完全にオーダーメイドのテーラーの違いみたいなものです。

か:実際のところ、プライベートとグループ、どちらがいいのでしょうか?

土:両方やるのが一番いいです。グループレッスンで課題を明確にして、1対1のプライベートレッスンの時にその課題をもっと深くやる。グループとプライベートはバスとタクシーに例えると分かりやすいです。

バスとタクシーの違い

か:バスとタクシーですか?

土:バスの運転手は、決められた時間に決められたルートで大勢の人を運ぶのが仕事です。途中、他のお客さんを乗り降りさせるために、すべての停留所に止まります。乗客は質問をするという ”ボタン” を押さない限り、アドバイスはもらえません。一方、タクシーの運転手は、目的地を聞いて最短ルートでそこまで送り届けるのが仕事です。乗客はルートも指定でき、最短距離でバスよりも早く目的地に到達できます。余った時間でさらに次の目的地に進むこともできますよね。

か:では、私は偶然その最適な組み合わせを取っていたってことですね!

土:そうですね。私の場合は、コーチ直営のサークルDというサークルも運営しているので、グループもプライベートも両方とも同じコーチに教わることができます。そこがサークルDのいいところですね。それぞれのメリットデメリットを理解して、自分なりの最適解を見つけていただければと思います。

グループレッスンはバス
プライベートレッスンはタクシー

土:グループだとコーチの意識としては、生徒さんが10人いたら10通りのアドバイス・球出しをするので、1人に割けるリソースも10分の1になってしまいます。プライベートだと1対1でコミュケーションを取れるので、「どこがわからないですか?」と聞いて丁寧にアドバイスすることができます。

テニス上達の方法論について

か:話は変わりますが、テニス上達の方法論について、土居コーチはどのようなお考えを持っていらっしゃいますか?

土:テニスには方法論も正解もないと思っています。自分に向いているものを探すのが正解。正解がないってことを受け入れて、ルールとかコートの仕組みを覚えて、どう戦うかを考える。そして、それを実践できるようにショット練習をする。基礎練習をやりすぎるのはおすすめしません。

か:コーチのお話を聞いていると、まず座学かなと思うのですが。

土:本当にそう思います!

か:でも、初心者の方にいきなり座学を勉強しろと言っても、面白くないしウケなさそう。

土:だから最初は、ボールを打ってラリーがつながるようにする、でいいと思います。

初心者の方には、プライベートレッスンがおすすめ?

か:初心者の方には、プライベートレッスンから始めるのがおすすめですか?

土:プライベートレッスンの方がもちろんいいですが、予算的にもスクールで定期的にやった方がいいと思います。スクールの初心者クラスは人数も少なく、いちばん丁寧に教えてくれるからです。初心者は3ヶ月ぐらいで初級に上がるので、クラスの人数が増えることはあまりないです。プライベートレッスンは初級に上がったタイミングで受けるのが一番いいですね。あと、お友達と一緒に始めて、初級に上がった時点でグループレッスンを受けるのがいいと思います。

大事なのはマインド!

か:土居コーチが考える、テニスの上達に必要なものは何ですか?

土:マインドです!アドバイスを送っても、失敗を恥ずかしがってやらない人がいますが、それはもったいないです。

か:先日のグループレッスンの時に、コーチが全体に対して最初に「失敗してもいいからトライしましょう」って言ったじゃないですか?あれでだいぶ気持ち的にやりやすくなりました。あの一言がなかったら、一人だけ張り切っている人みたいになって浮いてしまいそうなので(笑)

土:グループレッスンでテーマを決めている理由は、そこにあります。目的が同じ人しか集まらないので、その目的を達成しようと努力する。つまり、一人だけ浮いてしまうということがないんですよね。「チャンスボールを決める」がテーマの練習会なら、打つことを躊躇したり、ミスすることを恥ずかしがる生徒さんはその練習会には来ないはずなんです。

か:確かに!

土:「フォアのチャンスボールを高い打点で打つ」という練習テーマを設けているのには理由があります。そこでチャンスを逃しているのを何回も見てるから。それではうまくならないから、この部分的なテーマを練習しましょうっていうので、そういうテーマ設定にしています。

か:他にはどういうマインドが上達に必要ですか?

土:目標を聞いても、「こんな目標でいいのかな?」と恥ずかしがる人が多いです。目標はそれぞれでいい。よく「受け身の私はどうしたらいいんでしょう?」っていう人がいますが、受け身でもいいんです!受け身な人こそ、グループでは置いていかれるから、プライベートのほうが向いていると思います。タクシーは行き先を言わないと成り立たないし、乗客が受け身かどうか関係なくちゃんと仕事をしてくれますからね。あとよくあるのが、「私にはレベルが高すぎて…」という人ですね。コーチとして何でも相談できる人にならないとなと思っています(笑)

土居コーチの得意分野

か:土居コーチのレッスンは、どういう生徒さんにおすすめですか?

土:いろんなコーチから違うアドバイスをもらって混乱している人が本当に多いです。アドバイスの整理は得意なので、もし混乱したら私にご相談いただければと思います。

最後に

か:ありがとうございました!最後に、この記事を読んでくださった皆さんに一言メッセージをお願いします。

土:皆さんの何か参考になることがあれば嬉しいです。サークルDでお待ちしています。一緒にがんばりましょう!

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