7/20哲学基礎研究Ⅰ

スコラ哲学≒アリストテレスの哲学―ある種の神が想像したきれいな世界。あらゆるものに価値が与えられている。
↔ガリレオ、ニュートンの自然科学:価値とか関係ない。

バートランドラッセル「哲学入門」について
センスデータってやっぱり変じゃないか?
物的対象/科学的知識の正当化
確実な知識なんてあるのか;発想の根本 確実な知識の中に科学も含まれる。
ざっくりとしたデカルト的解釈;確実な知識は神の中にある。我々が明晰判明なものと思っているのは神が保証してくれているから。
ラッセル;「物的対象を想定した方が説明がうまくいく」⇒そんなに軽いのか?
バークリ 観念論;理解したものと理解する能力を分けた。
理解する能力;精神の働きー精神の中
理解したもの;とらえているものー精神の中といいたくないので前にある、という微妙な言い方をしている。
ラッセルは自分以外のものを面識するのが心の働きと言っているが、それを証明しているものはどこにもない。

ソクラテス;想起説―知識は本人のなかにある。例:奴隷の子供が手助けを借りて数学を解ける。
プラトン;思い出す。
デカルト;「われ思うゆえに我あり。」-中心に「私」
カント、ヘーゲルも同様―この時代(18世紀)は私を中心に哲学が進められていた。私の同一性は保証されているのか、という疑問が出てくるのは19世紀後半。
私を中心に合理的に物事を進め、合理的に理解し、生きていく=モダニズム⇔宗教的(無知蒙昧のバロック的世界観。感情的ほとばしり)
スピノザ;物事は全部必然。自然法則に基づいている。それを理解し、そのように生きることが「善」←本当か?という疑問を提示―ロマン主義;ゲーテ、ベートーベン

カオスは良くない、自分を律する⇒ナチの大虐殺に代表される惨劇など20世紀初頭に様々な問題が顕在化する。それに対するものとしてポストモダニズムが発生。
ポストモダニズムといって今までのものを壊し、新たなものを作るのでは今までと同じになってしまう。そんな意味も込めて”Deconstruction”は解体ではなく「脱構築」と訳される。
ポストモダニズムの理解のために「子供たちに語るポストモダニズム」ディオタール
ポストモダニズムの批判する力は強かったーデリダなども「私って何?」等言葉を破壊していく。
Difference:違い
Difference:差延
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%AE%E5%BB%B6
デリダは「声と現象」でフッサールを批判
アドルノー否定的弁証法
モダニズムの問題意識は何だったのかを考える人もいる。
ラッセルにとっての心は自分以外を知る能力を持つものーポストモダニズムから見ると牧歌的に見える。
知るとはどういうことか。
外的・物理的対象を考える上で科学的なものの考え方の存在が大きくなってきた。
因果性/確実さ
デカルトの思想を突き崩したものーイギリス経験論 ロック、バークリ、ヒューム
我々が知るのは経験からのみ タブラ・ラサTabla rasa (真っ白な板)
我々の認識の起源を経験とし、生得性について論じた。
ヒューム 因果性の必然性
マッチを擦る⇒火がつく
デカルト;神様が保証
イギリス経験論;「マッチを擦る」「火がつく」この二つは個別の経験。つながりはない。
ヒュームはマッチを擦ったら火がつくというイマジネーションでOKとしている。
デカルト 確実なものは?
ライプニッツ 自然現象―事実とそうでない世界。ものを説明する上でそれで充分なのか?
充足理由律 principe de raisons suffisantes
どんな事実であっても、それに対して「なぜ」と問うたなら、必ず「なぜならば」という形の説明があるはずだ、という原理のこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%85%E8%B6%B3%E7%90%86%E7%94%B1%E5%BE%8B
ライプニッツによるとそれを言えるのは神様のおかげ
可能世界 我々がいるのはそのうちの一つ ライプニッツ 神様が選んでこの世界を作った
ライプニッツの神の話に答えを与えるのがカント
「ヒュームが独断のまどろみから僕の目を覚ましてくれた」
カント 因果性の必然性を説明
デカルト 数学その他を否定
カント ニュートンの研究からアカデミックキャリアを開始―ニュートンの世界があるとしてどういう条件の時にこの世界は成り立つのか? 認識の可能性の条件
人間がそういう風に理解しているー人間はある形式でしか理解できない。「マッチをする」⇒「火がつく」のように理解している。
しかしニュートンの法則は普遍的ではなく、ある特殊な条件のもとに成り立っていることがアインシュタインによって明かされる。⇒カントの認識のベースが崩れる。
確実なもののない中で生きていく不安定さ ポストモダニズム
その場その場でのありよう 実存主義
プラグマティズム
正当化をやめてどういう風に科学を考えていくか - 哲学の一つの流れ
ケーススタディー 個別具体的なもの(ローカル)をしっかり記述する
博物誌(史ではない。18世紀には世界中に様々な生き物が存在することが分かってきたが当時はまだ進化という概念がなかったので時間軸を考えずすべてを網羅的に記述する意味で「誌」があてられている)
生命現象 実験しにくい 物理、化学のような規則性を見つけにくい
18世紀―19世紀 どうやって科学を構築していったらいいかを模索していた時代
20世紀 技術が進歩して生物の実験が行えるようになってきた一方で科学は産業、戦争と結びつく
ラッセルはアリストテレス以来の論理学に変化をもたらした。