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ウェブサイトをつくる、自分の考えを発信する、その目的についてのメモ。

ウェブサイトをつくって2週間とちょっと。ありがたいことに新規の問い合わせが複数件届き、案件化しています。作る前はゼロだった発注元ですから、純粋にウェブ効果でしょう。作ってくれたチームの力です。ありがたやありがたや。

で、どんな人が連絡してくれるかというと、ほぼ100%知り合いなんですよ。それもFacebookで薄く繋がっている程度。1,2回お会いしたけれど、よくは知りません、という方が多いんです。

そういう方がFacebook経由でウェブを見て、加藤さんはこういう人なのね、こういうもの作っているのね、と納得して連絡をしてくれる。ありがたいことであると同時に、伝えることの大事さをことさらに感じたりもするわけです。

そうそう、このnoteも、意外なぐらい「読んでるよ」と言ってくれます。飲み会の場とか、打ち合わせの終わり際とか、それこそメッセンジャーのやり取りのなかで。

言われるたびに(へんなことを書いていなかっただろうか……)と、少しばかり冷や汗が流れるのですが、概ね好意的に接してくれているみたいです。記事に一番下に設置された「スキ」を押してくれる人はごく限られているので、誰も読んでいないだろうと思っていたから、これはうれしい発見でもあります。でも、もっと「スキ」してくれていいんだぜ、うれしいからな、とこの場を借りて進言しておきます。

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さてさて、今日書きたかったのはウェブサイトで成果出たぜ! ではなくて、伝えることの大事さについて、今考えていることのメモです。

僕がLANCHのウェブサイトを作ったのも、こうしてnoteを書いているのも、別に売上がほしいわけじゃないんです。……いや、ちょっとだけ嘘でした。売上はほしいです。でも、それは後から付いてくるおまけみたいなもので。

大きな目的はひとつ。「仲間がほしい」なんです。

僕は二年ぐらい前に、Mediumでこんなブログを書きました。「共謀者は腹を割れ」。なんだか西部劇の邦題みたいですが、そこにはこんな決意がしたためられていました。

僕の仕事は、これまでずっと「代弁者」だった。クライアントが伝えたい情報を、届く言葉や企画にして納品する。そこに私的な視点は入るにしても、基本的にはクライアントが主語になる。でも、徐々に代弁者にとどまらない仕事も増えてきた。代弁者というより「共謀者」が近い。そうなると自分のスタンスを表明することも大事なわけで、それを小出しにさらけだしてみたいなと。

その頃から、僕が発信するスタンスは変わっていません。スタンスを表明する。自分を小出しに表現していく。ただその目的は、「共謀者」だから当然の行為ですよ、ではなく、「仲間がほしい」という前のめりの欲望に変わっていきました。

ここでの「仲間」の定義は、僕自身かなり曖昧です。社員なのか、社外のパートナーなのか、仕事の依頼先なのか、クライアントなのか、それともただの飲み友達なのか。ただ、はっきりしているのはそこに「ゆるやかな依存」が存在すること。

依存、という言葉はネガティブな意味に捉えられやすいですが、人間同士が関係して社会が成り立つ以上、依存がないという状態は存在しないはずで、ただ、関係性に強弱のグラデーションがあるだけでしょう。

僕が思うゆるかな依存とは「いてくれたら嬉しいし助かる」「いないと寂しいし困る」「替えが効きにくいもの。「いないと死ぬ」では強すぎて、お金だけでは生まれないもの。資本主義社会のビジネスという括りの中で、その関係性がどれだけ築けるのか、よく分かりません。でも、ゆるかな依存先が増えるほどに、より自由で、より死ににくい場所にいける、という漠とした希望を感じるのです。

どう増やすの? と聞かれたら、今のところ自分の考えを発信し続けることと、対面で語り続けるぐらいのものです。発信し続けていたら、1000人に一人ぐらい「コイツの考え、俺と同じだわ」とか「私もそうありたい」とか、感じてくれる人がいると思っていて。そういう人と出会えたら何か一緒にやってみて、手応えを感じたら何度も組んでみて、確信できたらもう少しお互いの依存を強めていってみる。そのステップを意識するところから始めています。


いろいろと小難しい言い方をしちゃいましたが、ひとことで言えば「仲間がほしい」。言葉にすると友達がいない子みたいですけど、そんな気持ちでいることをここにメモしておきます。


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