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予算も、クライアントも、責任もシェアし、有機体のように動くチーム。

前回に引き続き、自社のホームページについて書きます。

このサイトは、基本的には多くの制作会社と同様、実績が主体となっています。やっぱり、作ったものを見てもらうのが一番分かりやすいですからね。でも、他の実績主体のサイトと異なる点をあげるとしたら、この「Partner’s wroks」ページでしょう。

このページには、僕が制作物を作る際に一緒に組むクリエイターと、その実績を紹介しています。パートナーを表記するサイトは案外あるのですが、その実績まで掲載し、かつ「彼らの実績からインスピレーションを受けたら、どうぞ直接お問い合わせください」と明記している会社はとても限られているんじゃないか、と大して調べもせず言い散らかしておきます。

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さて、このページに掲載しているパートナーですが、実は共通点がありまして、すべてLANCH と受発注の関係があります。仕事を互いに出し合っている。だから、相当に対等感があって、お互いがフラットな関係性でクライアントと向き合えます。

よくある受注構造って、こんな感じじゃないですか。
(ひどい絵だな・・・という感想は一度胸にしまってください)

ここから代理店が外れ、制作会社が直受けになる場合も、制作会社から発注という形で各フリーランス(もしくは制作会社)へと仕事が流れます。

どちらにしても、一社が先頭に立って内容を取りまとめ、各社、各パートナーをコントロールする。これはある意味すごく楽なんですよ。お客さんは一社とだけ向き合えばいいし、子請け、孫請けの側も、責任範囲が明確。ある程度以上の規模の案件だと、この構造じゃないと難しいと思います。

ただ、クライアントの担当が決裁者(社長)だったり、案件自体の規模がそれほど大きくないと、この構造は重すぎるケースもあって。やっぱりコミュニケーションのスピードが落ちるし、予算規模が少ないから請け手はときに搾取されている気持ちになったりする(窓口の会社に)。

で、独立して間もなく、直発注同士のチームができたとき、すごくスムーズに動くなーって、ちょっと感動したんです。

最初、請求時に窓口の会社を通さないことに一瞬躊躇するんですが、慣れればなにも問題なく。というか、すべてのチームのメンバーが「自分のクライアントだ」という意識を持てるのが大きい。

クライアント側も、ちょっとした撮影や記事更新といった派生業務をお願いする際に、コミュニケーションロスなく、余計な仲介フィーなしで発注できる。もちろん、最初の取りまとめは不可欠ですが、そこさえ合意できればめっちゃ楽なんです。

最初の窓口となった会社が、最後まで先頭に立ち続けるケースって多いじゃないですか。うちの客だ、って意識は仕方ないと思うのですが、ナショナルクライアントならさておき、そうでもない規模だと、ぶっちゃけマージン抜くよりも管理コストの方が大きい気がするんですよね。特に細かい動きが多いと。請け手側も、クライアントより窓口の企業を向いちゃうので、チーム力を活かしきれない気がして。

個人的には、こんなアメーバのようなチーム体が生まれると面白いなぁって思っています。

この動き方は、受発注の川上、川下の関係性が強いとかなりハードルが高いです。フラットに向き合える複数のチームの存在が必要条件でしょう。お互いの専門領域を補いつつ、予算と、クライアントと、責任をシェアしていく。そんなチーム体が生まれたら素敵だし、実はそれを求めるクライアントも多いのではないか、と勝手な期待を抱いております。

今回のウェブサイトで、パートナーワークスのページを作ったのはその所信表明でもあります。僕らはチームである。そのチームはフラットであり、それぞれが専門領域のプロフェッショナルとして、目線は発注元ではなく、クライアントに注いでいく。

まだまだちいさな会社とチームですが、これから少しずつその輪を広げていきたいと考えています。ご期待ください。がんばります。そして、一緒に組みましょう。


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