見出し画像

左ききの道具店、はじめました。

お盆の最中ではありますが、LANCHで「左ききの道具店」というお店をはじめました。お店の内容は言わずもがな、左ききにうれしい道具を扱うお店です。商品点数はオープン時点でまだ4つ。“道具店”と呼ぶにはいささか小ぢんまりしておりますが、これから少しずつ増やしていきます。なにとぞご贔屓に。

FacebookとTwitterはこちらです。ぜひいいね! やフォローをば!


さて、この左ききの道具店について。

どうしてLANCHがやってるの? と疑問に思われる方も多いと思いますし、僕自身もちゃんとこのタイミングで言葉を残した方がいいと思うのでnoteを書いておきます。


このお店の始まりを、一番簡単に説明すると、「スタッフ(妻)がやりたいと言った」なのですが、それではあまりにもあんまりなので、もう少し詳しく説明すると、

・妻は生まれてこのかた左きき
・左きき専用の道具にずっと興味があった
・でも、売っているお店は少ないし、買いたくならなかった
・だったら自分でやりたい

やろう

という流れです。箇条書きにするまでもなかったですね。市場調査もなければ売り上げ予測もありません。そんなものはやるだけ無駄なのは分かりきっています。たった二人きりの会社が、コネも経験もない事業をするわけなのですから。でも、それでいいと思いましたし、それがいいのだという小さな確信もありました。


話は少し飛びますが、僕はこれまで13年のキャリアの中でに3社の制作会社に所属しました。その中でいくつもの新プロジェクトに挑戦する現場に立ち会いましたし、また周囲のさまざまな同業者の話を見聞きし感じたことがあります。

専業の担当者がいないプロジェクトは長続きしない。

これは実感を持ってはっきり言い切れます。潰れてきた、もしくは停止したあらゆるプロジェクトの担当者は通常案件との掛け持ちでした。

会社の売上を考えると、すぐにお金になる案件の優先順位が上がることは当然といえば当然です。閑散期に始まった新プロジェクトは、繁忙期に立ち止まり、気づけば忘れ去られていく。だから、自分が新しい事業をするなら、専業の担当者をつけることは必要条件だと決めていました。

妻に物販の経験はほとんどありません。スキルもなければ当然コネもない。それでも、彼女は30年以上向き合ってきた左ききとしての不満があり、やりたい熱意があった。もうね、それだけで十分じゃないですか。だって、その根っこがあれば5年でも10年でも続けられそうですもん。

僕がこれから取り組みたいテーマのひとつは「長く、積み重ねていくこと」です。

制作の仕事は受託仕事なので、基本的にはお客さまのニーズありきで動きます。一回きりの仕事や年に数回だけという仕事も少なくありません。てか、新規率がすごく高い業界だと思います。

僕はこの仕事が好きだし、これからも続けていきます。でも、同時にそうじゃない仕事にも同じぐらい興味があって、今回の「左ききの道具店」はその最初のひとつです。

そう、最初のひとつ、です。これからどんどん増やしていきたいと目論んでいるわけです。それも社内である必要はまったくなくて、外部の方とガンガンやりたい。アイデアもスキルも時間もお金も、どんどん突っ込みたい。条件はただひとつ、あなたがそこに立ち続けてくれることだけです。


さて、最後に左ききの道具店の開店にともなってご協力いただいたパートナーさんをご紹介します。

アートディレクター / デザイナー なかさとゆうみ

なかさとさんとは、実は今回がはじめてご一緒する仕事になりました。実績を見て、いつかお願いしたいなぁと思っていたのがようやく叶いました。サイト全体の世界観やロゴなど、とっても素敵です。これからもよろしくお願いします。

作家 / イラストレーター 伊藤佳美

シロクマを描いてくれました。いいですよね、このシロクマ。まだ直接お会いできていませんが、近いうちにご挨拶させていただき、これからもたくさんシロクマを描いてもらおうと企んでおります。


それでは、今後ともご贔屓に!

いただいたサポートは、本と娘との時間に使わせていただきます。