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【職について】人事に人を見る目はあるのか?

私は昨年まで人事として働いていた。

働いていた10年近い期間の中で、採用面接をしたり、社員面談などを通じてたくさんの方とお話しさせて頂いた。

そんなことを話すと、
多くの方から「人のことすごく見抜いてそう」といったことを言われることがある。


果たして、人事には人を見る目があるのだろうか?


恐らく、人事という仕事は、
人を見る(人物を知る、特徴を捉える、世間一般の良し悪しの基準に当てはめる)ためのスキルを伸ばしやすい仕事だと思う。

しかし、必ずしも 人を見抜く力 が備わるわけではないと思う。(もし真に人を見る目を持った人事の方がいたらごめんなさい。)


かくいう私も、一目で人を見抜く力なんてものはない。


ただ、私が経験してきてきた人事という仕事は
人に向き合い、
様々な形でコミュニケーションを図り、対話を重ねる仕事だったので、
言葉と質問選びのスキルは育った。

どういう言葉が目の前の人に響きそうなのか、
寄り添う表現が出来るのか、そういったことは出来る。

けれど、やはり 人を見抜く力 などは持っていない。


絶対に活躍しそうだと思って採用した人が苦戦したり、
多少の不安を感じつつもポテンシャルに期待して採用した人が、大きな成果を出したなんてことも何度かある。


人の本質を見つけることはとても難しい。
本人も気が付いていないことがあるし、
ちょっとしたきっかけで大きく変化するということもある。

そういう意味では、小さな変化を見落とさないで、
丁寧に観察して対応することが、人事にとっては大事なことだし、
人を見抜く 力につながっていくのかもしれない。

本人すらも気が付いていないような小さな変化を見つけ、
本人にフィードバックしたり、
その個性を生かせるようなフィールドを見つけるサポートをすることが、
出来る仕事だし、重要ななんだな、人事って。

働いていた時は評価だとか仕組みだとか、
表層的なところに目が行きがちで、その仕事の本質まで辿り着けていなかったと、このnoteを書きながら、改めて気がついた。

いつかは 一目見たら 本質を見抜ける みたいな特殊能力が身につく日がくるのかな~

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