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してほしいことを正確に伝えるということは本当に難しい。

先ずは電話での親子の会話をご覧ください。

■父
お父さんの部屋にオーブントースターのでっかいのがあって、そこに食パンの生地がおいてあるから先ずはそこに行って。

◇息子
着いた~

■父
そしたら蓋とって中身見て。どうなってる?

◇息子
箱からちょっと出てる感じ。

■父
じゃぁ、オーブントースターの中に黒い鉄板が入っているから、そのまま鉄板の上に乗っけて。真ん中ぐらい。

◇息子
乗せた~。

■父
そしたらオーブントースターのフタを閉めて、右側の下のダイヤルで30分まで回しておいて。

◇息子
やったよ。

■父
ありがとう。念のため写真撮ってLINEに送っておいて。

◇息子
分かった~。


いかがでしょう?

この会話を読みながら焼きあがった食パンを頭に浮かべていただけましたか?

きっとこんな感じの食パンができたのね?っていう食パンが頭に思い描かれたかと思います。

角食かな?山食かな?

みなさんそれぞれ違うと思います。


さぁ、みなさん。

出来上がった食パンはこれです。

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なんすか、、これ?


あ、あぁ、そうか、僕は息子に食パンを頼んだんじゃないんだ。

うっかりしてました。

僕は鯛の塩釜焼きを息子に頼んでいたんだ。

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きっとそうだ。

このよくわからんものの中には美味しく焼かれた鯛が入っているんだ。



鯛は入っていませんでした。

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チーン、、、、




状況をご説明しますと、以下のとおりです。

①父は食パンを作っていて、食パンの生地の発酵があと1時間ほどで完了する状態だったが外出しなくてはいけなくなった。

②息子に焼くだけの作業をしてもらおうと考えた父は息子に説明しようとしたが、息子は遊びに来ていた友人とコンビニ行くと言って出てしまっていた。

③父は、息子がわかるようにセッティングをして外出した。

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④外出先から息子に電話をかけた。フタをとった状態で「そのまま鉄板の上に乗せて」でわかると思っていた。

⑤息子はわざわざ食パンの型から生地を出して鉄板の上に食パンの生地だけを乗せてくれました。

「LINE送っておいて」って言って届いたLINEの写真を外出先で見て、僕は久しぶりに膝から崩れ落ちました。

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あれ?食パンの型がない。
目の錯覚か?
オーブンのガラスの反射で見えないだけか?

んなわけねぇ。
一生懸命現実逃避をしてしまいました。
生地は見事に直接鉄板の上に出されていました。。。

前日の朝から中種を仕込み、その夜に生地を捏ねて、12時間の発酵の後、今回はなかなかいい感じでできたであろう食パンが、無惨にも鯛が入っていない鯛の塩釜焼きのような形で焼き上がっていた。。。

僕の鼻からはお昼に食べたうどんが数ミリ出てました。

まぁ、しょうがないですね。
僕の説明が至らなかったのでしょう。


少なくとも
「鉄板の上にそのまま乗せて」
ではなく
「型から出さずにそのまま鉄板の上に乗せて」
が正解だったかもしれません。

パンを作らない息子には、こちらが常識だと思っていることは全く通じないから、長くなっても端折らずに丁寧に説明すべきでした。

自宅に戻ってから、少し丁寧に息子には説明しました。息子も食パンの焼き方がわかって勉強になったとは思います。使う使わないは別としてね。

まぁ、僕は僕で反省ですね。

相手に伝わらないのは僕の説明の仕方がわるかったのです。

きっとそうです。

そうなんでしょう、、、

そうなんじゃないかな?

伝える力、磨かなければいけませんね。


★最近近況を報告できていなくてすいません。お店の方は若干停滞していますが歩みは止めておりません。また時間をとって報告しますね。


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