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2010 意外とすぐ故郷に頼った上京一年目のはなし

香取さとり30歳までのカウントダウン
第18夜 2010

父の車に荷物を積み込み、東北自動車道を南下して東京へ。家具家電は新居に届くのを待つだけだったので、実家から持って行くものは最低限の日用品、衣類と食器、見られたらやばい日記帳とウクレレくらいでした。

借りた家は国分寺駅からすぐのわりと騒がしい場所にありました。家賃はちょっと高めでしたが、部屋番号が憧れのNANAと同じ707だったので不動産屋で紹介された時点でもう住む気満々。コンロは一口、しかも熱くなるだけの丸い鉄板みたいなやつで、その下にビジネスホテルにあるようなちっさい冷蔵庫が備えてありました。最強に料理する気がわかないキッチンでしたね。

そんな話はどうでもいいんですが、大学1年の思い出が普通に苦すぎて書くのをためらっている自分がいます。この年の負のエピソードを具材に汁物を煮込んだらちょっとした公園で炊き出しができるくらい、量、質ともにしんどかったです。誰も得しないので詳細は控えますが、ある出来事に落ち込みすぎて弾丸で実家に帰り、水泳部で真っ黒に日焼けした妹を抱きしめてギリギリ自我を保ったことがありました。

人生はじめてのアルバイトはロックフェスのクローク係でした。6月ごろからはレンタルビデオ屋で週3程度働き、K-POPコーナーのポップをひたすら書いてました。

入った軽音サークルは無法者の集まりでしたが、新入生に無理にあだ名をつけず、下の名前でちゃんと呼び合う文化が好きでした。24時間使えるスタジオが2部屋あったので、どうせやるならドラムでしょ!と直感的にドラムを選びました。ギターでもボーカルでもなく。最初に叩いた曲SHAKALABBITSのSO EXCITED!でしたがこれがSOむずかったです。

東京行ったらライブがしたい!という欲求は自分が歌わなくても満たされましたが、やっぱり詩だけはひたすら作っていました。作った曲を人に聞かせる勇気が出たのはもう少し後の話です。

明日は2011年の話をします。

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振り返りnote

大好きなリンツのチョコレート「マンゴー&クリーム」で明日の元気をチャージします。