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泣きながら微笑んで ~AKB48・大島優子の懐古録~ #9

■2007.6.22 「脳内パラダイス」公演千秋楽(1)

突然だが話題を2006年11月日本青年館コンサートの時に戻す。このコンサートの最後に実はAKB48にとって重大な発表があった。戸賀崎智信氏がステージに登場し、2007年度より従来のチーム別公演を一旦休止し「A・K合同の公演」を行うこと発表したのである。メンバーは「ばら組」と「ゆり組」に振り分けられ、大島優子は篠田麻里子、星野みちる、そして後に選抜総選挙で1位の座を争うこととなる前田敦子と同じ「ゆり組」に属することとなった。お気に入りのメンバーが一堂に会することに対する大きな期待を感じながらも、チーム別公演が早ければ3月末で終わってしまうことに対する「焦り」も同時に感じた。年内に何とか両チームの公演を見ることはできたのだが、他のヲタさんだって現行体制が終わる前に1回でも多く劇場公演を見たいという思いは一緒であり、当日券購入列が購入ボーダーを迎える時刻は日に日に早くなっていった。

そして合同公演発表から1か月後の12月に3つ目のチームである「チームB」が結成されることとなり、秋葉原UDXにて候補生のお披露目が行われたが、時間の経過とともに脱落者が続出し、「劇場公演における理想的なメンバー数」と運営が定めていた「1チーム16名」を下回る事態が発生(残り13名)。このことが「ばら・ゆり構想」に「狂い」を生じさせる。メンバー不足が生じたチームBをサポートするため、チームAの浦野一美、渡邊志穂、平嶋夏海の3名がチームBへ異動となることが発表される。更にチームAは折井あゆみと星野みちる、チームKは今井優と高田彩奈がAKB48からの卒業を表明し、「ばら・ゆり構想」の実現が困難な状況となってしまった。「愛すべきダメ運営」と揶揄されていたAKB48運営のことだから、構想の頓挫は十分にあり得ると当時のヲタさん達は考えていたのだが、
その「ダメ運営」が5月24日に「みなさんお待ちかねの『ひまわり組』の初日(2007.7.1)が決定致しました!」とトガブロ上で唐突に発表を行う。あの~『ひまわり組』って何?(笑)そして「脳内パラダイス」公演の千秋楽が6月22日となり、正式にチームKとしての活動に一旦幕が下ろされることが決定した。K3初日公演からの半年間で「初の最前列から見た優子」「チームKメンバーの絆」「K公演の熱さ」を体感したことで、チームKに対して感情移入せざるを得ない状態となっており、何としてもK3千秋楽に参戦したいという気持ちは6月22日が迫るごとに高まる一方であった。

しかし、千秋楽参戦へのハードルは高い。初日公演と同様に千秋楽公演の入場券は「完全メール抽選」が採用された。初日2公演あったにもかかわらず遠方枠、一般枠と抽選で干され、当日キャンセル待ちもハズしてしまう「ここぞの勝負弱さ」には定評がある私であったが・・・

「Re:6月22日」

表題のメールを確認した時の感情の高ぶりは未だ新鮮に覚えている。平日ではあったが仕事をきっちり片づけ年休を取得し秋葉原に馳せ参じた。劇場に到着すると熱心な「Kリーガー」達がK3千秋楽を盛り上げようとサイリウム+演出説明書を配布していた。説明書には「転石後にスタンディングオベーション」なんて記載も。公演中の立ち上がり行為は禁止では・・・(笑)
運命の入場抽選。1順入場の列からは大きな歓喜の声。そして両隣の列からは同じくらい大きな落胆の声。何もかもが「今まで以上」(^^; 私も何とか6順で呼び出しを受け、下手2列と好位置を確保できた。場内のボルテージMAXの中、K3「脳内パラダイス」最後の幕は上がる。        (#10につづく)


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