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瓦屋根のメリット

先日、瓦の勉強会みたいなのに出てきて、瓦、良いなぁと思って。そういう我が家も、今どきにしては珍しく、瓦屋根なんですけど。一番、実感しているのは、静かなんですね。雨が静か。もう一軒、離れで建てている家はガルバリウムのトタンで、やっぱり、うるさいんですよ。あと、これは知らなかったんですが、水切れが良い。また、瓦の裏側で結露しても、下に垂れないで、瓦の裏側を伝って次の瓦の表側に出るんですね。

じゃあ、なんで瓦が廃れていったのかというと、まずは、価格が高い。でも、価格が高いというのは、その家(商品)をどれくらいの期間、使用するか、ということで、変わってきます。木造住宅の法律上の耐用年数は22年ですか、まぁ、25年で資産価値ゼロになるということです。そこまでではなくても、30年とか40年、要は、一世代で使い捨てるというのが一般的だと思います。30歳ぐらいでローンを組んで、老人ホームに入るまで住む、というのが「理想」となるわけです。

このように、せいぜい30年ぐらいしか使わないのであれば、じゃあ、そこに高いお金をかけて瓦屋根をする意味も無いと思う。だって、瓦屋根は100年ぐらい持ちますから。30年使うか、100年使うかで、どっちがコスパが良いかも変わってくるわけですが。でも人間、家を建ててから100年も生きるわけではない。100年使える家もあるけど、そのためには、家族なり、人間集団がいないといけない。そうでは無い個人社会なら、賃貸生活がコスパが良い(自由度も高いし)ということになるわけです。

これは、よくある、賃貸VS戸建て論争にもつながると思うけど、その根底には、どのようなライフスタイルかという話があるわけです。その土地に根付き、長いタイムスパンで暮らしていくのか。それとも、個人で自由に暮らしていくのか。これは、好みによるとしか言いようが無いと思いますが、あくまで体感ですが、ほとんどの人は、根付いてその土地で暮らすのが良いと思います。8割ぐらいかな。個人で自由に暮らしていき、それが本当に楽しいという人は、あまりいないと思います。

そして、別にこれは二択ではなく、その間の良い感じのところでも良いと思ってます。僕の理想で言えば、自分のベースとなるホームグラウンドがあり、自由に動けもする。でも、自由に動くためには、ホームグラウンドにも「人」がいないといけない。だから、村づくりという、自分のホームグラウンドがあって、そこが自分がいなくても大丈夫な状態であれば、自由に動くことも出来る。そういう感じが良いなと思っているわけです。

なので、じゃあ、そういうライフスタイルのためには、どういう家が良いか、そうなってくるわけです。自分一代で消費財として使うなら、好き勝手な間取りや、趣味満載でも良いわけだけど、他の人も使うと考えると──これはリセールバリューという意味ではなく、子孫とかが使うと考えると──、それなりの間取りや構造や屋根材を考えなきゃいけない、ということです。ということで、100年ぐらい使うなら、瓦屋根が良いという話。あと、高知は雨が多いので、瓦が良いですね。はい。またあした。

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