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人と会うことでしか広がらないこともある

最近、人と会うことの重要性を感じていて。というのは、人間って、自分が見たいものしか見えないんですよ。本当に。僕は勝手にこれを「妊婦現象」と呼んでいるんですが、もう住数年前になりますが、妻が妊娠していた時は、街中を歩いていて、妊婦がすごく目につくんですよ。今まで、全く気にしたことなかったのに。で、子供が生まれると、今度は、赤ちゃんが目に付く。今まで目にしていた妊婦は、どこに消えたのか、いなくなっている。

この前もね、車を買い替えようと(というか壊れたので買い換えざるを得ない)思って、小さな軽四が良かったので、アルトにしようかな、ミライースかな、とか、思っていると、まぁアルトってよく走っていますね。こんなにいるんかい!って思うほど、アルトがいる。そういうことです。注目しているものしか、目に入らない。

というか、脳の構造で、どうも、目から入った光を脳が処理しているのではなく、脳が想像した画像と、目から入ってきた光が違った場合のみ、そこに注目がいく。気がつかなければ、気がつかない。気がつくのは、脳です。

で、脳は注目するわけですから、注目しないと、気がつかない。我々は、大体において、脳が作った画像を見ているんです、本当に。そもそも、目というのは、脳の光感知細胞が皮膚の隙間から飛び出してきたような器官ですから、目と脳が繋がっているというより、目それ自体が脳なんです。

つまり、我々は、見たいものしか見ない、ということです。で、これは、本を読んでも同じだと思っていて。図書館でいくら「新しい知識」を求めようが、なかなか、新しい本を選ぶというのが難しい。自分の興味あるもの、知識の延長線上になってしまう。さらにyoutubeとかおすすめ動画で拍車をかけてくるわけで、それは自分の心地良い世界を提出してくれるから、良いんですが、世界が広がらないよな、と、思っているわけです。

で、そういう、うっかりすると閉じてしまう世界を広げるのが、人と会う、人と話す、ということだなと思っていて。人は、自分と違うんですよ。でも人間は群れの動物だから、人の意見を学び、知ろうとする、本能的な欲求もあります。ですから、人と話すと、世界が広がる。ああ、こんなことを思っていたのか、という広がりがある。これも面倒くさいんですけどね、やっぱり、対面が良い。我々、人間はその程度の動物ですから。メールやzoomで伝わるものの限界がある。

もちろん、ビジネス的な付き合いとか、連絡事項のようなことは、メールやLINEやzoomで良いんですけど。それは、自分の世界を広げるという目的では、ありませんから。世界を広げるということは、人と会う、というのが、急がば回れで、手っ取り早いなぁと思う今日この頃。それも、自分が「会いたい人」ではなく、何かの縁で会ったとか、そういう、繋がりの薄い人が良いなと思う、今日この頃。はい。またあした。

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