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4月から農地法の下限面積がなくなります

農業をやろうという人に、僕がよく言うのは、研修とか受けても意味ないから、とりあえず、自分で土地を確保して始めるのが良いよ、と言うんです。というのは、自分も農業研修とか、畑も借りたりしてやっていたけど、畑が違うと、違うんですよ。気温も、湿度も、水の湧き具合も、日当たりも違うから、この畑でやれることが、違う畑だとやれない、ということもある。

特に日本は山間部で、列島で、気候も違いますので、一概にどうだということを、あまり言えません。もちろん、ゼロよりは、他の土地でも経験があった方が良いでしょうけれども。いわば、子育てと同じようなものだと思っていて、子供って一人一人、違うでしょう。ま、そう思わない人も多いから「どんな子供でも東大に合格させてみせます」という、お前はジョン・ロックか、という人もいますが。僕は一人一人が違うと思っているので、この子に通用した方法が、他の子に通用するとは限らない、と思っています。

土地によって違う農業もそうで、だからこそ、最初から土地を絞って、そこでやり続けて、方法を確立する方が良いだろうと思うわけです。さて。農業をしたいから農地を買いたい、と言っても、今までは面積要件というのが市町村で決まっていたんですね。我が町ならば3反を取得する必要があったんです。これは市町村によって違うんですけど、3反ぐらいが多いですね。とすると、1反とか4畝とかでやりたくても、面積要件に足りないから農地を買えない、というのが、あるあるだったわけです。

ところが4月から、農地法の下限面積が撤廃されますので、はい、10坪とかの農地でも買えるわけです。良いことですね。実際、3反と言っても、ま、米ならそれぐらいが下限でもいいと思うけど、ハウスだったら専業農家でも3反も無いという人だって多いですからね。実態と乖離していたわけです。ってことで、農地を欲しいけど面積要件に足りなかったんだよな、という皆さんも安心して農地取得できますね。これを機に農家になってみては、いかがでしょうか。

あと、よく、農地を借りるのか、買うのか、どっちが良いかという話も聞きます。それを迷っているのなら、買えば良いです。専業農家でバリバリやっている人なら、迷わずに「借りる」でしょうが、それほどの面積でなく、迷っているのならば、とりあえず買った方が良いと思います。買ったら愛着も湧きますしね。それで、その畑を育てていけば良いです。で、だんだんと、自分の農業の方向性が分かってきたら、その先に買うか借りるかの判断がつくわけですが。迷っているなら、買っちゃったほうが良いです。

先ほど書いたように、面積要件も無くなりましたので、田舎で農地付きの家とか、サクッと買っちゃえるわけですから。ま、家と畑でも、せいぜい100万とか、そんなものから始めてみたら良いんじゃないでしょうか。タダの物件も多いですし(売りになんか出ていませんので、コミュ力を発揮して発掘しましょう)。車いじりが趣味の人が、車に100万とか平気で書けるように、家と畑にそのぐらいかけて趣味にしたって、安いもんですからね。ってことで、4月から農地が買いやすくなりますので、是非是非。またあした。

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