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詩: 検査

閉鎖的な機械の中でじっと待つ
「息を吸って」と言われるまで酸素が無いみたい

「吐いて止めてください」

少し苦しい
静寂はきっと 私の首を緩やかに締めつけるから
鳴り響くごう音に救われている

細胞のひとつひとつを写し終わるまで
じっと待ち続ける

/かとうなみさ

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