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詩: 夜に包まれていく

沈む夕日を薄目で見ても眩しくてクラクラする
だんだん紺色に染まっていく雲
オレンジ色になっていく地平線
眩しくてクラクラする

窓がポツポツ明るくなって
空の黒がどんどん近くなって
明日になることがもったいないと思い始める
街灯も例に漏れず眩しくて苦しい

冷たくなった風と仲良くなりたくて
クローゼットからカーディガンを引っ張り出す
ベランダへ出てワルツを踊る
夜に包まれていく
今日の月はきっと眩しい

/かとうなみさ

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