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詩: 香りの記憶

首筋から香る香水の匂いをふと思い出して
ダメ人間だったこともついでに思い出して
今はもう好きではないその香りをかき消すように
隣で眠るあなたのパウダリーな香りを吸い込む
まだ暑く寝苦しい夜のふち

湿度に混ざって拡散していく香りの記憶
消えてしまえばいい


/かとうなみさ

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