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詩: 優しい嘘

子守唄のような優しい嘘を聞かせて
コバルト色した雲の端を枕にして
まだ冷たい昼の眠りに溶ける

失うものが無くなったら また集めるだけだ

言葉に包んでいた感情が溢れ こぼれ落ちていくたびに
妄想の中でくらい自由で居させてと君は赦しを乞う

わたしはずっとあなたの影に囚われ続けている

街のきらめきに潰されそうになりながら
人混みの中に君と同じ香りを探し続ける
優しい嘘ならもう必要ないって
言ってほしくて


/かとうなみさ

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