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今日は、ユーミンの「悲しいほどお天気」を聴く日。

 再々々…掲載です。
年か一つ増えるだけで同じ内容です。
お許しください。


 7年前の春、大学時代からの親友Kの大学時代の元カノから、FACE BOOKの友達申請がありました。

 私達が大学生だった頃、Kは彼女のワンルームマンションで、彼女と一緒に暮らしておりました。
が、彼女が京都にある短大を卒業する頃、二人は別れてしまい、彼女は故郷へ戻りました。


35年ぶり。
「お久しぶりです!」
ご挨拶のやり取りをメッセンジャーで数回。

 苗字は昔のままでした。プロフィールには猫の画像。
お子さんはいる様子でしたが、込み入ったことはお聞きしませんでした。

 初孫ができた時だけFACE BOOKにいっぱいUPしていたズボラなK、彼女はそんな元カレKにも申請したらしいのですが、

「無視されたわ!」

と記されていました。


 彼女とのメッセンジャーでのやり取りは当初の頃だけでした。
 彼女は私のFBの投稿に、たまに「いいね」していましたが、彼女自身の投稿は無く、私は彼女の存在をほとんど気に留めておりませんでした。


 6年前の秋、FACE BOOKで彼女の誕生日を知らせる案内が出ました。

 その年の2月の私の誕生日には、定型ではありましたがお祝いのメッセージをいただいていましたので、こちらからも、『おめでとう!』のメッセージくらい送っとかなければ!と、思っていた矢先の事。

 彼女の友人という方から、突然のメッセンジャー。

「彼女は、2か月ほど前に亡くなりました」


 FACE BOOKで35年ぶりの友達申請をいただいた春から約1年半、癌だったそうです。

 知らせてくれた彼女の友人は、

『京都で過ごした学生時代が、彼女にとって一番楽しかった思い出のようです。
いつも、Kちゃんとのこと、話てたんで。』

と教えてくださいました。

 Kに、彼女が亡くなったことを伝える約束をいたしました。


 Kと彼女が京都の彼女の部屋で同棲しはじめた頃、1度だけその部屋を訪れたことがあります。

 スヌーピーだらけの部屋。

 Kは、明らかに子供用と分かる小さなスヌーピーの茶碗を、まんざらでもない顔で使っています。
 そんなKを見て、ちょっとだけ、うらやましく思ったりしてました。

 当時、二人は、きっと一緒になるだろうって信じてましたが…

 『彼氏の親友』というほんのチョイ役ですが、彼女の人生で一番輝いていただろうページに登場させていただいて、感謝しています。

 もう、彼女が亡くなって6年なのに、FACE BOOKは律儀に、彼女の誕生日を知らせる案内を示します。

 亡くなったからとFACE BOOKから彼女を削除することはせず、今年も
『誕生日おめでとう』
とだけ、まだ残っている彼女のメッセンジャーのアドレスに入力いたしました。

 そして今年も、ユーミンの「悲しいほどお天気」を聴きながら、大学時代の懐かしい記憶に浸ってます。
 

 

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