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めざせアンディ・マレー #7 手術翌日

今日からリハビリが開始です。
って、そんな実感はこの寝たきりの状況からは想像できなかったのが本音です。術後から6時間おきに背中から入っていた痛み止めの点滴を受けていますがそれも朝には開放されました。この朝には尿管を外してもらえます。術衣からパジャマへの着替え。ひとつづつ「シガラミ」から開放されていくので嬉しい感情は確かにあります。
でもやはり自分の股関節や足がどうなっているのか一刻も早く実情を確認したい気持ちでした。

主治医の朝の回診でできるだけベッドから起きて、可能であれば立ってくださいと言われました。
少し経つとPTさんが部屋にやってきてベッドから起き上がることや4本足のピックアップでの歩行を部屋で確認し、リハビリ室までピックアップで行くのを見守ってくれます。

ベッドで持ち上がらない足

まずは初めて朝ベッドから起き上ろうとしたときのことですが、ベッド脇に座ろうと足を上げようとしてもまったく上がりません。鉛が入っているんじゃないかと思えるぐらい言うことをききません。自分の手で足の衣服をなんとか掴んで手の力だけで動かさないとベッドからも抜け出せませんでした。
これは結構他の方も言われることですけど、自分の中では衝撃的でした。

最初はPTさんに手伝ってもらってベッドの脇に座り、立ち、そのままピックアップ歩行で少しずつ足を出しながらリハビリ室まで辿り着いた感じです。
リハビリが終わり自室に帰ってきて、ひとりでベッドに座り、横になりの繰り返しをする度、手で足を動かすことはこの日の苦行となりました。

え、足の向きが…. 真っ直ぐになった

部屋の中で立ったりピックアップ歩行を繰り返すうちに驚いたことがもうひとつありました。
長年、変形股関節症を患っていたせいで、術前は足先が外に開き気味で、たとえばスポーツのパワーポジション(足を開いて腰を落とす)をとったときに顕著に現れますが脚と地面の形が正三角形ではなくちょっと崩れた三角形になってしまっていました。つま先の向きも右と左では角度が違っていました。普通に真っ直ぐ立っても足のつま先の角度が違っていました。

ところが術後の今日実際立ってみて気づいたのはその足の向きが真っ直ぐ健常な足と同じ方向を向いているではないですか。術後翌日の段階で、真っ直ぐ立っていてもなんか安定しているような感じさえします。これは素直にリハビリ後の生活が格段によくなることを予見させてくれました。

足の腫れが半端ない

ベッドから起き上がるときに足が上がらないのと同時に、足の腫れが手術当日よりも顕著に出てきました。痛いかというと痛み止めの点滴と薬が効いていいるのかそれほどは感じません。因みに脇腹の下から大腿の中頃までは感覚が麻痺しているような感じの痛み止めの効きです。

生まれたての子羊をご覧いただきました。

この日の夕方には、すべての点滴が外され薬もこれから飲み薬に移行され唯一フットポンプだけが身体に装着されるだけと思うと今晩はぐっすり寝れるかもと思ったのは大きな間違いでした。

寝返りの恐怖

人口股関節の危険肢位のひとつに手術した膝を内側に入れる横向き (膝が内側に入る)があり脱臼しやすいと言われています。そのため、寝返りで横になる場合は股に枕を挟むように指示されます。目覚めているときは注意を向けられるのですが、寝ている間に自然に寝返りをうってもし危険肢位になり脱臼してしましったらどうしようと心配で心配で。この心配は入院中もそして退院後も続いています。これっていつまで続けるのか聞いておくべきでした。

異常に多かった排尿の回数

これは私だけなのかもしれませんが、手術翌日の夜はとにかくすぐオシッコがしたくなって大変でした。夜9時の就寝から1時間おきに目が覚め、その都度動かない足をドッコラショと持ち上げベッドから起き上がり、よちよちとピックアップ歩行でトイレまで行って用を足すを繰り返しました。8回か9回です。まさしく苦行です。尿は毎回それなりの量が出たので精神的なものではないような気がします。AppleWatchで計測しているその夜の睡眠は合計3時間を切るぐらい。


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